妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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子宮因子による不妊症

子宮は、精子を遡上させ、受精卵を着床させ、赤ちゃんを育む器官です。
子宮の構造自体に問題がある子宮奇形には、たとえば重複子宮や中隔子宮、双角子宮などがあります。
また、着床を阻害するといわれている子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが不妊の原因とされます。
このように子宮に何らかの異常や問題がある場合、受精卵が最終的に着床できず、着床障害と診断されます。
子宮因子による不妊症の割合は約15~20%を占めています。

子宮奇形と不妊症

子宮奇形は、一般女性の3.8~6.7%に認めるとされ、多くは無症状で経過します。
子宮は、胎児期の早い時期にミュラー管と呼ばれる子宮の基になる器官が左右から癒合してできあがりますが、子宮奇形はミュラー管の発生する段階での癒合不全によって子宮奇形が発生し、発達異常の程度によって軽度のものから重度のものまで限りなく多様に存在することになります。
先天性の子宮奇形が原因の流産は、妊娠初期に多く、不育症全体の12~16%に子宮奇形を認めるといわれています。
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子宮筋腫と不妊症

子宮筋腫は、子宮筋層を構成する平滑筋に発生する良性腫瘍で、発生・増大にエストロゲンが関与しています。
子宮筋腫は婦人科疾患の中でもっとも多い疾患で、生殖年齢の女性の約20~30%にみられるといわれています。
子宮筋腫のほとんどが子宮体部(約95%)に発生し、多発することが多い(約60~70%)が、悪性化することはまれです。
子宮筋腫は、筋肉の中にできる筋層内筋腫、子宮の外側にむかってできる漿膜下筋腫、子宮内膜のほうに飛び出してくる粘膜下筋腫などがあります。
筋層内筋腫や漿膜下筋腫で、子宮内膜を圧迫しない程度のもので着床を妨げる程度のものであれば妊娠の継続は可能ですが、卵管間質部に筋腫ができ受精卵の輸送ができないため不妊となります。また、筋腫の種類が粘膜下筋腫や筋層内筋腫の場合は、子宮内腔が変形して着床障害を起こし不妊となります。
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子宮腺筋症と不妊症

子宮腺筋症とは、何らかの原因により子宮内膜様組織が子宮筋層内に直接浸潤し、エストロゲン依存性に増殖するものと考えれています。
子宮内膜症と同様に子宮内膜様組織が月経のたびに増殖を繰り返し、様々な症状がみられます。以前は、子宮内膜症の一種と考えられました。
子宮腺筋症は、30歳代後半から40歳代の経産婦や人工妊娠中絶などの何らかの子宮内操作を行ったケースに多く発症します。
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子宮内膜ポリープと不妊症

子宮内膜ポリープとは、子宮内膜が一部が増殖して盛り上がり、キノコ状になったものをいいます。ポリープのできる場所や大きさはさまざまです。
ほとんどは無症状ですが、希に出血や貧血の原因になることがあります。
子宮内にポリープができると受精卵の着床を妨げてしまい不妊の原因となります。
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子宮腔内癒着症(アッシャーマン症候群)と不妊症

子宮内腔癒着症とは、子宮内膜が炎症を起こし子宮内膜の組織同士が癒着を起こしてしまった状態でアッシャーマン症候群とも呼ばれます。
宮腔内癒着症の原因としては、子宮内膜掻爬や分娩操作、子宮鏡手術などの子宮内操作による外傷などがります。
子宮内腔癒着が起こると、過少月経、無月経(子宮性無月経)、流産、癒着胎盤などを引き起こすこともあります。
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