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子宮内膜ポリープと不妊症

子宮内膜ポリープは、子宮内膜の一部が増殖して盛り上がり、根元に茎があるキノコ状になった良性腫瘍をいいます。
ポリープができる場所はさまざまで、ポリープの大きさも小さいものは1~2㎝から大きいものは10㎝を超えるものまであります。
子宮内膜ポリープは不妊症の原因となることがあり、不妊症患者の10-20%が子宮内膜ポリープがあるといわれています。

子宮内膜ポリープの原因

子宮内膜ポリープの原因は、まだはっきりとわかていませんが卵胞ホルモン(エストロゲン)による子宮内膜の過剰増殖、または内膜自体のエストロゲンに対する感受性が原因と考えられています。

子宮内膜ポリープの症状

子宮内膜ポリープのほとんどが無症状でまれに不正出血や月経痛があることもあります。

子宮内膜ポリープの検査と診断

自覚症状がほとんどないため、子宮がん検診での超音波検査や健康診断や他の疾患の検査で行われたMRI検査などでたまたま見つかる場合があります。
できている場所や大きさによっては子宮筋腫と紛らわしい場合もあり、より詳しく検査するために月経直後に子宮鏡検査が行われます。
子宮鏡検査と同時にポリープを切除する場合や悪性を否定するために内膜細胞診がおこなわれることがあります。

子宮内膜ポリープの治療

自覚症状がなければ、あわてて治療をする必要はありませんが月経過多などの症状がある場合、不妊の原因である可能性がある場合、悪性との鑑別が必要な場合などには治療をおこなう必要があります。
子宮内膜ポリープの治療法は手術療法で、ポリープ摘出には、内膜掻爬術と子宮鏡下手術があります。

子宮内膜ポリープと不妊症

子宮内にポリープができると、受精卵の着床を妨げてしまい不妊の原因となってしまいます。
また、子宮内膜ポリープは、ホルモンに対する過剰反応であることから受精卵が着床しにくい状態にあり、妊娠が成立しにくいと考えれます。
これらのことから子宮内膜ポリープがあると不妊になりやすく、ポリープを切除すると妊娠率も向上するという報告があります。
ごく小さなポリープは、超音波検査などでは見つかりにくいため、原因不明の不妊で悩んでいる場合には子宮内膜ポリープの可能性を疑って、早めに検査を受けたほうがいいでしょう。

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