妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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子宮頚管因子による不妊症

子宮頚管とは、子宮の入り口で膣と子宮腔をつなぐ部分をいいます。
通常は膣内は細菌の進入を防ぐために酸性に保たれていますが排卵期には粘り気のある子宮頚管粘液が分泌され、アルカリ性へと変化します。
この頚管粘液が分泌され、精子や子宮への通過性に影響を与えています。
頚管粘液の分泌が減少すれば、精子が子宮腔や卵管膨大部に遡上することが困難となります。
そのほかに、解剖学的に異常が認められる先天的な異常や炎症による頚管異常が不妊の原因となります。
頚管因子には、子宮頚管粘液不全と抗精子抗体(精子免疫異常)があります。頚管粘液は、精子を遡上させ、受精卵を着床させる機能があります。
子宮頚管因子による不妊症は約10~15%です。

子宮頚管粘液不全と不妊症

頚管粘液の分泌量が少なく、粘稠度が高くないと精子が通過しにくく不妊の原因となります。
頚管粘液分泌不全の原因としては、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌障害があります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は頚管粘液の分泌を促すホルモンで、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌に異常がある場合、頚管粘液分泌不全となります。
排卵誘発剤のクエン酸クロミフェン製剤の長期使用や子宮頚管に炎症がある場合にも頚管粘液分泌不全となり不妊症となります。
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子宮頚管炎と不妊症

子宮頸管は腟を介して外界と直接通じていることなどから感染しやすいといえます。
子宮頚管炎は頸管粘膜の炎症で、腟炎などから上行性感染で広がることが多く、原因となる細菌は大腸菌や連鎖球菌、クラミジアや淋菌など様々です。
最近増加しているクラミジア感染による子宮頚管炎は、性交が原因の場合がほとんどです。
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子宮頚管ポリープと不妊症

子宮頚管ポリープとは、子宮頚管や子宮体部の粘膜上皮が増殖して、茎をもった腫瘍ができ、子宮口の外に出て、垂れ下がったものをいいます。
ポリープの発生部位により、頚管粘膜上皮にできたものを子宮頚管ポリープといい、内膜にできたものを子宮内膜ポリープといいます。
ほとんどの年齢にみられますが、とくに40歳代~50歳代に多くみられます。
ポリープの大きさや数はさまざまで、ほとんどが良性ですがごくまれにがん性のこともあります。
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抗精子抗体と不妊症

抗精子抗体とは、女性のからだが精子を異物だと判断し、抗体をつくることをいいます。
精子は女性のからだにとっては異物です。夫婦生活で女性の体内に精子が入るとそれを異物とみなして攻撃する反応をしてしまうが抗精子抗体反応です。
抗精子抗体は原因不明の不妊症の約13%を占めています。
抗精子抗体の原因は分かっていません。
アレルギー体質の人にリスクが高いという報告もあります。
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