妊娠・出産・赤ちゃん Dear mom~助産師からママへ

助産師からママと赤ちゃんへ産後の母乳分泌の開始 | 産後のからだと心の変化

産後・産褥の基礎知識のメニュー

産後の回復の経過を理解するための基礎知識として産後の母乳分泌の開始について。
産後・産褥期にみられる乳房の変化と母乳分泌のメカニズム、母乳分泌に関係するホルモンと赤ちゃんの吸綴刺激などについて。

スポンサーリンク

産後の母乳分泌の開始

乳房の断面図

妊娠中、卵巣や胎盤から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンの働きで乳腺が発育します。
一方は、これらのホルモンが乳汁分泌させるホルモンであるプロラクチンの作用にブレーキをかけていて、妊娠中には母乳分泌が起こらないよう抑制されています。
このように妊娠中はホルモンの働きで抑制されていた母乳分泌も分娩後、赤ちゃんを出産するホルモンによる抑制がとれ分泌がはじまります。

母乳の出るしくみ

出産後から授乳に向けて乳房は変化し、乳汁は以下のようなメカニズムで分泌します。

  1. 分娩で胎盤が体外に排出されると、胎盤から分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンは急激に減少します。
  2. エストロゲンとプロゲステロンの減少により、乳汁の分泌抑制がとれ、プロラクチンが乳腺に活発に働きかけ乳汁の生産を始めます。
  3. 生産された乳汁は乳管を通っていったん乳管洞に蓄えられます。乳頭の筋肉は乳汁が溢れないよう収縮しています。
  4. 乳頭には刺激に敏感な知覚神経が集まっており、赤ちゃんが乳首をくわえ、吸う刺激により、乳頭の筋肉はゆるみます。
  5. 赤ちゃんの吸う刺激が、視床下部を刺激し下垂体後葉からオキシトシンが分泌されます。
  6. オキシトシンは乳腺を取り囲んでいる筋肉を収縮させて、乳汁を乳房から積極的に押し出します。

この状態を射乳といいます。
このように、母乳分泌には赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が大きくかかわっています。
さらに、オキシトシンというホルモンは子宮を収縮させる作用があり、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことは子宮復古の手助けになると言えます。

スポンサーリンク