後陣痛
出産の後に子宮がもとの大きさに戻ろうとするために子宮は収縮を繰り返します。
この子宮が回復のために収縮するとき、規則的な下腹部の痛みを感じることがあります。
これが後陣痛というもので、”あとばら”とも呼ばれる生理的な子宮収縮です。
後陣痛は娩当日から翌日がピークで、その後、徐々におさまっていきますが人によっては3~4日くらい続くこともあります。
後陣痛の意義
後陣痛は子宮復古を促進し、産後の回復を促すものです。
後陣痛の特徴
後陣痛の特徴としては以下のようなものがあります。
- 初産婦さんより経産婦さんの方が痛みを強く感じるようです。
- なかには全く感じない人もいて、かなり個人差が大きいといえます。
- 授乳のときに痛みを強く感じることがあります。これは授乳による乳頭刺激に伴うオキシトシン分泌によるものです。
- 後陣痛が起こるとき子宮が収縮していますので、悪露が今までより多く排出されることがあります。
後陣痛の異常
以下のような症状があれば医師や助産師に伝えましょう。
- 日常生活に支障があるほどの激しい痛み
- 卵膜や胎盤のような子宮内残留物が排出された
- 大きな血の塊が排出された
- 発熱がある
- 後陣痛がまったくない
- 血液のような赤い悪露が続く
後陣痛に関するアドバイス
痛みの強さががまんできないほどだったり、痛みのたびに血液が流れ出るような感じがあれば医師や助産師に相談してください。
とくに、分娩直後はいろいろな異常が起こりやすく、痛みがその症状の一つのときがあります。
後陣痛だからと自己判断したり、がまんをしすぎないように注意しましょう。
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