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助産師からママと赤ちゃんへ子宮の回復(子宮復古) | 産後のからだと心の変化

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産後の回復の経過を理解するための基礎知識として子宮の回復(子宮復古)について。
産後・産褥期の子宮の回復・子宮復古として、子宮底の高さ、子宮の重量の変化、子宮内膜の復古、子宮頚管の復古など産褥期の子宮復古について。

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子宮の回復(子宮復古)

分娩が終わるとママの身体は急速に妊娠前に戻っていきますが、なかでも子宮や膣などの変化は著しいものがあります。
分娩の始まりとともに赤ちゃんを産み出すために起こった子宮の収縮は出産が終わった後でも続いています。この子宮の収縮は、分娩後の出血を止めたり、悪露の排出を促したりするためのものです。
これを子宮の復古といい、子宮が妊娠前の大きさに戻るのには産後6~8週間かかります。

子宮底の高さ

分娩後、子宮底の高さは日を追うごとに急激に変化します。

【分娩直後】
子宮底(子宮のいちばん上)はおへその5~6㎝下に触れます。
【分娩後12~24時間後】
おへその高さに戻ります。(これは骨盤の筋肉の緊張の回復や膀胱の充満によるもので異常ではありません。)
【産褥3日目】
分娩直後と同じ高さに戻ります。
【産褥4日目】
おへそと恥骨の中間の高さになります。
【産褥6日目】
恥骨の上2~3cmの高さになります。
【産褥8~9日目】
恥骨と同じ高さになり、その後は骨盤の中に入り込むのでおなかの上からでは触れることができなくなります
【産褥6~8週目】
妊娠前と同じ大きさに戻ります。

子宮腔の長さ

分娩後、子宮腔の長さは日を追うごとに急激に変化します。

【分娩直後】
子宮腔長は約15㎝
【産褥1週目】
子宮腔長は約12㎝
【産褥2週目】
子宮腔長は約10㎝
【産褥3~4週目】
子宮腔長は約8~9㎝
【産褥6週間目】
子宮腔長は7㎝で非妊時の状態に回復します。

子宮の重量

分娩後、子宮の重量は日を追うごとに急激に変化します。

【分娩直後】
子宮の重量は約1000g
【産褥1週目】
約半分の約500g
【産褥2週目】
約350g
【産褥5週目】
約200g
【産褥6~8週目】
非妊時の約60gに回復します。

子宮内膜の復古

胎盤が付着していた子宮の内膜は分娩直後から子宮が収縮することにより止血されていきます。
子宮内膜は、胎盤のはがれたあとの表面が凹凸になっていて、粗く、血液のかたまりが付着しています。子宮の復古に伴い胎盤の付着していた内膜も滑らかになり、産褥6週目頃には新しい子宮内膜によって覆われています。
胎盤がはがれたあとは分娩直後は7~8㎝あったものが、産褥2週目で3~4㎝、産褥6週目にははがれたあとも平坦で2~3㎝となります。

子宮頚管の復古

子宮頚管の復古はとても急速で分娩直後6~7㎝の長さであったものが、分娩後約8時間でもとの長さに戻ります。
また、子宮頚管の内腔は産褥3日目に狭小下し2指挿入できる程度となり、産褥10~12日目には1指が挿入、そして産褥4週間目には外子宮口は閉鎖し横裂を形成します。

子宮復古に関する注意

触診で子宮の高さを正確に測るのは、難しいこともありますので自己判断はしないようにしましょう。
また、子宮の回復状態も個人差がありますが不安や疑問があれば主治医に相談してください。

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