子宮体部の復古
非妊時の女性の子宮は鶏卵大で長さ7~8.5cmで西洋ナシを逆さにしたような形をしています。
子宮体部は子宮の上部2/3の部分で上部は子宮底部といい、内腔を子宮内腔といいます。
子宮体部の復古状態は、子宮底の高さ(長さ)により判断されます。
子宮体部の測定方法
子宮底の高さを診る場合、助産師さんはお臍または恥骨の上縁から手のひらを横にして指の幅で測り、臍下3横指と表します。
また、メジャーを使って恥骨の上縁から子宮底までの長さを測ります。
子宮体部の産後日数の復古
分娩後、子宮底の高さは日を追うごとに急激に変化します。
- 【分娩直後】
- 子宮底の高さは臍下2~3横指:恥骨結合上縁から11~12㎝
- 【分娩後12時間後】
- 子宮底の高さは臍の高さ~臍上1~2横指:恥骨結合上縁から15㎝
- 【産褥1~2日】
- 子宮底の高さは臍上1~2横指:恥骨結合上縁から11~17㎝
- 【産褥3日目】
- 子宮底の高さは臍下2~3横指:恥骨結合上縁から9~13㎝
- 【産褥4日目】
- お臍と恥骨結合上縁の中央:恥骨結合上縁から9~11㎝
- 【産褥5日目】
- 恥骨上縁3横指:恥骨結合上縁から8~10㎝
- 【産褥7~9日目】
- 恥骨と同じ高さになり、その後は骨盤の中に入り込むのでお腹の上からでは触れることができなくなります
- 【産褥10日以降】
- お腹の上からは全く触れない。産褥3~4週で8~9㎝、産褥6~8週で妊娠前と同じ大きさに戻ります。
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