妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『て』

『て』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

帝王切開

急速遂娩法の一つで、子宮壁を外科的に切開して胎児を娩出させる方法で近年増加傾向にあります。帝王切開には、あらかじめ日時を決めて行う予定帝王切開と経膣分娩のトラブルから行われる緊急帝王切開とがあります。
予定帝王切開の適応としては、前置胎盤、狭骨盤、児頭骨盤不均衡などがあり、緊急帝王切開の適応としては、胎児ジストレス、臍帯下垂や脱出、子宮は裂、常位胎盤早期剥離などがあります。

定期健康診査

妊婦が健康に妊娠期間を過ごし、異常なく健康な新生児を出産し、産褥期も健康に健康に育児できるよう定期的に行われるもの。
定期健康診査は、妊娠23週までは4週に1回、妊娠24~35週の間は2週に1回、妊娠36週~分娩まで毎週1回の妊婦健康診査受けるようになっています。

定期接種

予防接種には国の法律によって行なう「定期接種」と親の希望で受ける「任意接種」があります。
定期接種とは、国が責任を持って流行を抑えなければならない病気の予防接種で対象になるのは、BCG、ポリオ、三種混合(ジフテリア、破傷風、百日ぜき)、はしか、風疹などがあります。
一方、子どもの健康状態や病気の流行、家庭の状況にあわせて親が判断して受けるものが「任意接種」でインフルエンザ、おたふくかぜ、水ぼうそう、B型肝炎、日本脳炎などがあります。

低出生体重児

低出生体重児:low birth weight infant(LBW)とは、出生時の体重が2500g未満の赤ちゃんのことをいいます。
この中でも出生時体重が1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重時(VLBW)、出生時体重が1000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児(ELBW)とよびます。
以前は、低出生体重児を未熟児と呼んでいましたが、現在では体重の規定はなく、成熟度に関し示される用語となっています。

低出生体重児の届出

母子保健法第18条により、出生体重が2500g未満の児の場合、その乳児の現在地の都道府県、保健所を設置する市または特別区に届けなければなりません。

低体温

一般的に直腸温で35℃以下の場合をいいます。

低置胎盤

胎盤が子宮下部に付着しているが内子宮口には達していないものをいいます。
胎盤端と子宮口との距離に関する明確な定義はありません。
前置胎盤と同様に出血などの異常となることがありますが、多くの場合には経膣分娩が可能となります。

停留睾丸

胎児の睾丸は、分娩前は腹腔で発達し、通常出生前に陰嚢内に下降してきます。出生時に睾丸が陰嚢内に下降してないものを停留睾丸といいます。
停留睾丸は、未熟児では多くみられ、成熟児でも約3~4%みられ、このような場合通常は生後3か月頃までには下降してきます。

剃毛

性器周囲の陰毛を剃ることをいいます。会陰切開の備えた処置、感染予防などとして行われていましたが、感染防止としての意味がない、産婦自身が好まない処置だということで行わない医師が増えています。

鉄欠乏性貧血

貧血とは、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が低下している状態をいいます。妊娠中にヘモグロビン11.0g/dl未満、ヘマトクリット33.0%未満である場合を妊娠貧血といいます。
鉄欠乏性貧血は、赤血球の産生に必要な鉄の貯蔵量の不足や欠乏によって起こります。
産褥期のほとんどが、赤血球の産生に必要な鉄の貯蔵量の不足によって起こる鉄欠乏性貧血です。
原因としては、妊娠中から継続している慢性貧血、分娩時の大量出血や血性悪路の増量もしくは産褥時における大量出血です。

出べそ

出べそ」には2種類あります。単純に皮膚だけが飛び出しているものと、臍ヘルニアを合併しているものの2つです。「臍ヘルニア」とは腹筋の切れ目が大きく、その隙間から腹膜が風船のように膨らんで飛び出している状態です。そのため手術法は、このヘルニアがあるかないかで大きく異なります。

伝染性紅斑(りんご病)

伝染性紅斑は、小児に多くみられる流行性の発疹疾患で、両頬がりんごのように赤くなることからりんご病とも呼ばれています。
病原体は、ヒトバルポウイルスB19で、感染者からの飛沫や接触による経気道感染が日常的な感染ルートです。
B19感染症で注意すべきものの一つとして、妊婦感染による胎児の異常(胎児水腫)および流 産があります。妊娠前半期の感染の方がより危険であり、胎児死亡は感染から4~6週後に生ずることが報告されています。

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