妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『ち』

『ち』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

チアノーゼ

チアノーゼとは、皮膚や粘膜が青紫色である状態をいいます。
一般に、血液中の酸素濃度が低下した際に爪や口唇周囲に見られます。
血液中のヘモグロビンの量が3~4g/dlで軽いチアノーゼが出現し、4~6g/dlで明らかになります。一般に血中の酸素濃度の低下を意味しています。
安静時に口唇や体の中心部に見られるチアノーゼは、中心性チアノーゼとよばれヘモグロビンの異常などが原因でおこり、早急な治療処置が必要となります。
四肢末端や鼻腔周囲にみられるチアノーゼは末梢性チアノーゼとよばれ、皮膚の血管が収縮し血流量が低下し、より多くの酸素が組織に移行する結果おこります。

地域子育てセンター

地域の子育て家庭に対する育児支援を行うことを目的として います。
具体的な事業内容は①育児不安等についての相談指導②子育てサークル等の育成・支援③特別保育事業等の積極的実施・普及促進の努力④ベビーシッターなど地域の保育資源の情報提供等⑤家庭的保育を行う者への支援など。平成5年度に事業が創設され、新エンゼルプラン等に基づき箇所数を増やしてきた結果、10年後の平成15年度には全国、約2500箇所で実施 されています。

遅延破水

子宮口が全開大し、陣痛も正常で胎児の先進部も深く骨盤内に進入し、胎胞が陰裂間に膨隆しているのに破水が起こらないものをいいます。

恥骨結合離開

恥骨結合とは、骨盤の左右の骨がまん中でつぎ合わさった部分で、妊娠中はホルモンの影響でゆるみ、分娩時には胎児が通過しやすくなります。
恥骨結合離開とは、妊娠後期、分娩時に恥骨結合軟骨が弛緩する際、その程度が過度であったり、あるいは恥骨結合軟骨が損傷を起こしている状態で、著明な自発痛や圧痛を示す。歩行不能となる場合もある。
恥骨結合離開の原因は、児頭骨盤不均衡、巨大児の分娩、鉗子分娩などで、骨盤に強い圧力が加わることで、恥骨のつなぎ目が開いてしまうというものです。

膣炎

膣炎は、膣粘膜の異常と膣分泌物の異常です。膣の粘膜が炎症様に赤くなり、通常は白色で多くは感じない量の膣分泌物が淡黄色、黄色で多くなります。
なかには異常とは気付かずに進行している膣炎もあります。
妊娠中に最も発症しやすい膣炎は、カンジダ膣炎です。

膣トリコモナス

膣トリコモナス原虫の性行為感染により発症します。
症状は黄色泡状帯下(黄色の泡状のおりもの)、外陰部の痒みがあり、診断は膣分泌物の直接鏡険法で活発に運動するトリコモナス原虫を認めます。
治療は内服治療や膣錠の投与が行われます。

膣の自浄作用炎

成熟女性では膣内はデーデルライン桿菌が常在し、エストロゲン作用により膣内は酸性に保たれ細菌の増殖を抑えています。これを膣の自浄作用といいます。

チャイルドシート

チャイルドシートは「自動車乗車中の乳幼児の安全を確保することの出来る唯一の装置であす。平成12年4月1日より6歳未満の幼児を乗車させて自動車を運転する際のチャイルドシートの装着が法律により義務付けられました。チャイルドシートにきちんと座らせることで、死者は約75%減少し、重傷者は57%減少すると試算されています。
チャイルドシートにはさまざまな種類がありますからご家庭の車にあった、またお子さんの発達段階にあったものを選んでください。

着床

着床とは受精卵が子宮壁に接着する現象をいい、受精後6~7日間にはじまります。
これにより妊娠が成立します。

着床前診断

着床前診断は、重い遺伝子病が出る可能性が高い場合に、体外受精して細胞分裂した受精卵の遺伝子を調べて、可能性がない場合は受精卵を子宮に戻します。
日本産婦人科学会がこの方法の長所として、①妊娠後の中絶を回避できる、②受精卵段階なので「子どもを選別する」という心理的圧力が軽い、③遺伝性疾患のため妊娠をあきらめていた夫婦が安心して妊娠ができるなどをあげ、条件付きで認めています。

着床出血

受精卵が子宮内に着床し、子宮壁に絨毛と呼ばれる胎盤の根のようなものが根をはります。このさい、子宮壁から出血したり、軽い痛みを伴うことがあり、これの現象を着床出血といいます。
すべての妊婦さんにみられる症状ではありません。

中毒110番電話サービス

財)日本中毒情報センターが行っているもので薬や家庭用品の誤飲・誤用時の応急処置を電話で教えてくれます。

超音波検査

超音波を用いて、妊娠の診断、胎児の発育状態の診断、胎盤の位置の確認、子宮内の出血の有無などの状態を観察がおこなわれます。
超音波検査の方法には、経膣プローブという器具を子宮内に挿入し診察を行う「経膣法」と腹壁に経腹プローブという器具をあてて診察を行う「経腹法」があります。
経膣法は、妊娠初期から利用され子宮内に胎嚢の確認により正常妊娠の診断がなされます。
経腹法は妊娠12週ころから毎回の妊婦健診に用いられ、胎児の発育状態や羊水量、血流状態、胎盤の状態など診断がおこなわれます。

超音波ドップラー

超音波ドプラーとは、動体に反射してくる「反射波」の周波数(ドプラー効果)により、胎児心拍動に一致した可聴音を聞くことが出来る装置です。動いているものをドプラー効果によって音にする。
妊娠8週頃から超音波ドップラー(ドプラー)により、赤ちゃんの心拍音を聞くことができるようになります。臍帯や赤ちゃんの心臓の血液の流れる量や速さを測定する方法として「カラードップラー法」があります。

聴覚検査

新生児聴覚検査。この検査は、赤ちゃんが眠っている間に、耳に音をきかせ、反応を調べる検査です。安全で短時間に行え、赤ちゃんにお薬を飲ませたり、痛みを伴うことはありません。検査機器のある産科で行っています。
検査結果が異常であった場合は、さらに詳しい精密聴覚検査を専門の医療機関で行います。
精密検査で音のきこえにくさがあると診断された場合には、言語聴覚士等の専門家に相談することができます。保護者の方が専門家の支援を受けて子育てを行うことで、お子さまの言葉やコミュニケーションの発達を促すことができます。

超巨大児

国際的な定義ではないが、わが国では出生時の体重が4500g以上の赤ちゃんのことをいいます。

超低出生体重児(ちょうていしゅっせいたいじゅうじ)(ELBW)

日本小児科学会新生児委員会の用語勧告において、出生時体重が2500g未満の低出生体重児のうち、出生時体重が1000g未満の赤ちゃんのことをいいます。(ELBW)

直接クームス試験

クームス試験とは、血液中の抗赤血球抗体(不規則抗体)の存在を調べる検査で、間接法と直接法があります。
血液型不適合妊娠による新生児溶血性疾患は、母親が産生する抗赤血球抗体(血液型抗体)が,胎盤を通過し、胎児の赤血球を破壊するために引き起こされる疾患で、新生児赤血球の直接クームス試験は陽性となります。

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