妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『せ』

『せ』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

精液検査

一定の禁欲期間をおいたあと、マスターべ一ションで採取した精液の精子濃度、運動率、奇形率などを調べる検査。精液の状態は体調やストレスなどによって変動するので1~3週間以内の間隔で2回以上検査を行います。

性感染症(STD)

性行為や性的な接触によって感染する病気の総称です。別名STD=Sexually(性行為)Transmitted(感染)Diseases(病気)とも呼ばれています。
代表的な病気は、カンジダ膣炎、淋病、梅毒、クラミジア感染症、性器ヘルペスなどがあります。また、エイズもこの性感染症に含まれます。
妊婦が性感染症に感染していると、母子感染の可能性が出てくるため、初期の治療が非常に大切になってきます。

正期産

分娩の時期による分類において妊娠37週から妊娠42週未満の分娩のことをいいます。

正期産児

在胎週数37週~42週未満で生まれた赤ちゃんのことをいいます。

生産

児の生死による分類において、胎児が生きて娩出したものをいます。

精子無力症

精子運動率が、半分以下をいいます。または直進する精子が25%未満をいいます。

成熟

成長や発達が胎齢(年齢)に適し、過期的でない状態をいいます。

成熟児

正期産児で出生時の体重が2500g以上の赤ちゃんのことをいいます。

成熟度

在胎週数や生後日数に応じて児が成長、発達しているかをみるためのもの。

正常分娩

分娩経過による分類において、正期(妊娠37週から妊娠41週)に自然に陣痛が発来し、成熟児が経膣分娩にて娩出し、母児ともに障害や合併症がなく、予後が良好であった分娩のことをいいます。さらに分娩経過において通常の範囲内の会陰切開以外の手術操作を行うことなく、分娩所要時間が初産婦では30時間未満、経産婦では15時間未満である分娩のことををいいます。

精神予防性無痛分娩

ロシアおよびフランスで主に用いられ始め、わが国でもラマーズ法として行われているものがこれに該当します。条件反射の理論から母親学級などで妊娠、分娩の生理について指導を受け、妊娠中から分娩に対する心構えをつけておきます。自然分娩法が妊婦体操を中心にするのに対し、分娩中の呼吸法を強調し、深浅遅速の変化をつけ、身体の弛緩の促進と呼吸に注意を集中して、陣痛の苦痛を軽減しようとする分娩方法。

性染色体

ヒトの性染色体には"X"と"Y"があり、この組み合わせによって遺伝子的性が決定されます。遺伝的な性では、X染色体を2本もつもの(XX)を女性、X染色体とY染色体を1本ずつもつ(XY)を男性といいます。

喘鳴

狭くなった気道を空気が通る音です、ゼーゼーあるいはヒューヒューという呼吸音のことで、聴診器などを用いなくても聞こえます。乳幼児では生理的に気道が狭く、痰(たん)を自分でうまく排出できないためにおこしやすい。気道の感染のほか、アレルギー性の変化による場合が多く、異物などがつまっている場合も聴取できます。

生理的黄疸

胎児期には、赤血球の破壊から生じるビリルビンを、臍帯を経由して母体に引渡して処理してもらっています。しかし、出生すると新生児は自分の肝臓でビリルビンを処理して排出していかなくてはならなくてはいけません。しかし、新生児は、生理的に多血症のうえ、ビリルビンの産生の多さや赤血球の寿命が短いこと、腸肝への循環が盛んなこと、肝臓の機能が未熟などから生後に黄疸がみられます。
生理的黄疸は、生後2~3日に現れ、生後4~5日で最高値を示し、生後7~10日で消失します。新生児の95%に明らかに黄疸を認めますが、何ら後遺症を残すことなく経過します。未熟児ではビリルビン値がやや高く、遅延する傾向にあります。

生理的体重減少

出生直後の平均体重は3000~3100gですが、生後3~4日の間に、出生時体重の5~10%が減少します。これは汗や排尿などによる水分の消失、胎便排泄にかかわらず、それを補う栄養摂取を十分できないためで、生後7~10日までの間には出生時の体重に戻ることができます。この一時的な体重減少を生理的体重減少といいます。

セカンドオピニオン

診断や診察方針について主治医以外の意見を聞くことをセカンドオピニオンといい、納得して検査や治療、手術や分娩などを受けるためにセカンドオピニオンを受けます。

染色体異常

染色体の数および構造上に現れる異常のことをいいます。
染色体異常として代表的なものはダウン症候群があります。

成人T細胞白血病(ATL)

成人T細胞白血病は白血球の一種であるリンパ球のうち、T細胞がHTLV-1というウイルスに侵されてガン化する白血病です。
母乳や性交渉で感染しますが、ウイルスの感染力が弱い上に潜伏期間が長いので平均60歳で発病します。 主な感染経路は母子感染で、母乳を通しての感染があります。そのほかに性行為、輸血による感染があります。
症状としては、発熱、発疹、全身に広がる軽度のリンパ節腫脹、高カルシウム血症、脾水腫、腹水などです。

成乳

産褥7~10日を過ぎたくらいから、白色の不透明な乳汁が分泌され、これを成乳といいます。成乳には脂肪が多く含まれていて、このほとんどがトルグリセアミドです。また、たんぱく質の大部分はカゼインが占め、カルシウム、ナトリウム、リン、カリウムなどの無機質は、母親の摂取した食物にもよりますが人工乳に比べると少ない。

切迫早産

妊娠22週以降37週未満で子宮頚管が軟らかくなったり、子宮の入り口が開き始めたり、子宮収縮が頻回にある場合を切迫早産といいます。
早産を予防するために安静や子宮収縮抑制剤の投与などが行われ、状態が改善しない場合は入院し安静、点滴治療が行われます。

切迫流産

切迫流産とは、流産の状態を表現したものではなく、妊娠初期の子宮からの出血を主徴とした症状に対する名称のこと。
病態は、流産発生の危険がある状態で、少量の出血、軽度の下腹部痛、下腹部の緊満感、腰痛などをの症状がみられ、胎芽(胎児)、心拍動を認め、妊娠の継続は可能である場合があります。

遷延分娩

分娩開始後、初産婦においては30時間、経産婦においては15時間を経過しても児娩出に至らないものをいいます。

前期破水(PROM)

陣痛発来前に起こる破水のことをいいます。原因としては、卵膜が炎症などで脆くなっている、咳などによる腹圧の急激な上昇、性交、絨毛膜羊膜炎、切迫早産、双胎、羊水過多などがあります。

前駆陣痛

前駆陣痛とは、痛みが来る間隔が不規則で結局は痛みが消える陣痛。痛みの強弱も安定せず陣痛の予行練習と言われています。

前置胎盤

胎盤の一部または大部分が子宮下部に付着し、内子宮口をおおうものをいい、内子宮口をおおう程度により胎盤が内子宮口を完全におおうものを全前置胎盤、胎盤が内子宮口の一部をおおうものを一部前置胎盤、胎盤の下縁が内子宮口に達するものを辺縁前置胎盤に分類されます。

先天異常

出生以前の時期になんらかの原因によって出生後に形態異常または機能異常が発生したものをいい、その後の発育成長で回復しないものをいいます。

先天性代謝異常検査

フェニ-ルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、ガラクトース血症、先天性副腎過形成症、先天性甲状腺低下症(クレチン症)の6疾病について、マス・スクリーニング検査が実施されています。治療については、公費負担による医療の給付がおこなわれます。

先天性風疹症候群

免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群(CRS)と総称される障害を引き起こすことがあります。
3大症状は先天性心疾患、難聴、白内障で。
予防で重要なことは、十分高い抗体価を保有することであり、既に自然感染で免疫を獲得していることが明らかな者以外は風疹ワクチンで免疫を付ける必要があります。

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