妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『こ』

『こ』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

後期流産

日本産科婦人科学会では「妊娠22週未満の妊娠中絶」を流産と定義し、妊娠12週以降22週未満の流産を「後期流産」といいます。後期流産は法令上死産届必要となり、一般的に流産というと自然妊娠中絶のことを指す場合が多い。
妊娠12週以前の初期流産の原因のほとんどは、染色体異常などの避けられないものです。しかし後期流産の原因は母体と関わるものといてクラミジアなどの性感染症、子宮の奇形、子宮筋腫、子宮景観無力症、胎盤の異常などがあり、次の症状に当てはまる人は慎重に経過を見ていくことになります。

広骨盤

骨盤の縦・横・斜めの径線の全部または一部が正常値よりも2㎝以上長いものをいいます。
広骨盤の種類には、すべての径線が平等に長い全広骨盤、一部の径線のみが延長している一部広骨盤、入口の諸径線は延長しているが出口では正常に近い、全体として漏斗状をしている漏斗状骨盤骨盤があります。
一般的に、産道内抵抗がすくないため、分娩経過が速やかで急産がおこりやすいとされています。

後陣痛

分娩後、子宮収縮に伴って生じる痛みのことで、分娩後数日間持続します。一般に、出産回数を重ねるほど後陣痛が強いといわれています。また、授乳時や乳首をマッサージする際などは下垂体後葉から分泌されるオキシトシンの働きによって子宮収縮が促進され、後陣痛が生じます。

後期新生児期

WHO(世界保健機関)の定義で、日齢7日以降日齢27日までの時期をいいます。

口唇追いかけ反射

原始反射の一つで、口唇および口角を軽く指でつっつくと刺激を受けた方向に顔を向けて、口を開いてとらえようとする反射行動で、生後4~6ヶ月頃消失します。

光線療法

高ビリルビン血症に対して行われる治療法。
光線療法は、皮下、皮膚毛細血管内の間接ビリルビンが光エネルギーにより水溶性に変化して、胆汁、尿中に排泄されます。
光線から目を保護するために、赤ちゃんにはアイマスクが用いられ、できるだけ多く照射するためおむつのみとなります。
光線療法は、ブルーホワイトを光源とした上方かrなお照射が一般的であるが、ファイバーブティックケーブルを用いたライトパッドによる光線療法機器や児の背面から照射する機器が開発されています。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺におけるホルモンの産生および分泌が亢進しているため、血液中の甲状腺ホルモンが上昇している状態をいいます。
甲状腺機能亢進症には、バセドウ病(グレーヴス病)、甲状腺炎、毒物や放射線照射による炎症などがあり、もっとも多いものがバセドウ病です。
甲状腺機能亢進症の多くは、甲状腺の肥大がみられます
その他に、心拍数の増加、血圧の上昇、不整脈、多汗、手の振戦(ふるえ)、神経過敏や不安、不眠症、食欲の増進にかかわらず体重が減る、活動量が増える、下痢などの症状がみられます。体のいろいろな機能が加速されるのが甲状腺機能亢進症の症状です。
診断は血液検査を行います。
治療は、内服治療、手術療法、アイソトープ治療などが一般的です。
妊娠初期に絨毛性ゴナドトロピンが甲状腺を刺激し、軽度の甲状腺機能亢進症になることがあります。 これは妊娠中期には正常化する一時的な異常で治療の必要がありません。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの産生が不十分な疾患です。
甲状腺機能低下症にはさまざまな原因がありますが、最も多く見られるのが、橋本病、甲状腺の手術をした後であったり、クレチン病、甲状腺の放射線治療を行った後になります。
甲状腺機能が低下してくると全身の代謝が低下するため、体の全ての機能が低下します。精神機能が低下することによって眠気、記憶障害、抑うつ、無気力を生じます。皮膚は乾燥し、毛がぬけたり、指で押しても跡を残さないむくみを生じます。また声帯がむくむために声がかれるのが特徴的です。消化管運動の低下により便秘になったり、心臓機能の低下により脈が遅くなります。他には体重増加、寒がり、疲労感がよくみられます。
甲状腺ホルモンは卵胞の成長に影響しているので甲状腺ホルモンが足りなくなると卵胞が成長せずに排卵が起きづらくなります。仮に排卵が起きたとしても卵胞の成長が不十分だと妊娠を維持させるのに必要な黄体の機能が低下することがあります。
また甲状腺から甲状腺ホルモンの分泌が低下すると甲状腺を出せという命令がたくさん出て甲状腺を刺激します。この時増えるTRHというホルモンがプロラクチンを増やします。このプロラクチンもまた卵胞の成長を妨げたり黄体の機能を低下させ、生理が乱れたり、不妊症・不育症の原因になったりします。
診断は、採血して甲状腺ホルモン(遊離チロキシン:FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)を測定します。
甲状腺機能低下症の治療は甲状腺ホルモンの投与がおこなわれます。を行います。

高年初産

日本産婦人科学会では、35歳以上の初産を「高年初産」と定義しています。
世界産婦人科連合(FIGO)では,初産婦が35歳以上、経産婦では40歳以上と定義しています。
高年出産は染色体異常や多胎が多いこと、吸引分娩や帝王切開、妊娠高血圧症候群、高血圧、腎疾患、糖尿病。 早産の頻度が高いことが知られています。

抗リン脂質抗体

本来起こらないはずの自分の体に対する免疫反応がおこることを自己免疫異常と呼びます。
自己免疫異常の際に、体の中に自己抗体ができますが、自己抗体のなかでも「抗リン脂質抗体」が不育症と関係が深いことがわかっています。
抗リン脂質抗体は血栓形成を促進することがわかっており、妊娠した場合、胎盤に血栓ができ、不育症の原因となっていることがわかっています。

股関節脱臼

股関節の開き方が悪かったり、下肢の長さの左右差がみられたり、脱臼間の蝕知やクリック音とよばれる特徴的な音が聞かれます。

呼吸法

呼吸テクニックを用いることで、陣痛時の緊張を緩和できる、心身両面のリラックスが期待できる、胎児への酸素呼吸ができるなどが期待できます。
ラマーズ法やソフロロジー 式出産などによって呼吸法はことなります。
それぞれの病院で導入しているものがことなりますが、安産教室などで指導受けることができます。

呼吸様運動

胎内における胎児の肺は肺胞水でみたされていて肺で呼吸はおこなっていませんが、超音波断層撮影法により妊娠20週頃になると呼吸運動と同様の胸郭の動きをしめす呼吸様運動がみられ、妊娠34週ころには30分間のうちに30秒以上続く規則正しい呼吸様運動が周期的に出現してきます。

極低出生体重児

日本小児科学会新生児委員会の用語勧告において、出生時体重が2500g未満の低出生体重児のうち出生時体重が1500g未満の赤ちゃんのことをいいます。

骨産道

分娩時に胎児とその付属物が通過する経路を産道といい、そのうち骨盤からなるものを骨産道といいます。骨盤には左右の寛骨(腸骨、恥骨、坐骨)と仙骨、尾骨の4つの骨で構成されています。

骨盤位

胎児の臀部や足が下になっている状態のことをいいます。
胎児の臀部(でんぶ)が先進するものを臀位(でんい)、膝関節が先進するものを膝位(しつい)、下肢が伸展し足踵が先進するものを足位(そくい)と分類します。
骨盤位分娩は頭位分娩にくらべると、胎児の分娩損傷、周産期死亡が高いため、胎児と母体の安全の立場から帝王切開をおこなわれることが多い。

骨盤底

骨盤の内部で、子宮や膀胱を下から支えている筋肉や線維組織でできた部分をいいます。
骨盤底の筋肉がゆるむと、膀胱や尿道の位置が変化してしまうため尿道を締める力が弱くなり、尿もれをおこしやすくなります。

こむらがえり

俗に言う「足がつった」状態を「こむらがえり」といいます。
筋肉の痙攣でふくらはぎ(こむら)に多くみられるため「こむらがえり」と名付けられました。
こむらがえりは、ミネラル(カルシウムやマグネシウム)が不足することで起こるといわれています。

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