妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『け』

『け』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

頚管裂傷

娩に伴う子宮頚管の裂傷をいいます。急速に分娩が進行した例や巨大児などで頚管が過度に伸展した場合、高齢・若年初産婦、軟産道強靭などでみられます。
その頻度は初産婦では1.2%、経産婦では0.5%程度です。子宮口を膣入口からみて3時、9時の方向にみられることが多い。

経膣分娩

膣をとおって胎児が娩出される分娩法。一般的に自然分娩いわれるもの。

頚管妊娠

頸管妊娠は、子宮外妊娠の1つで、受精卵が子宮頸管に着床したものをいいます。
受精卵が子宮腔以外に着床するものを子宮外妊娠といい、着床する部位によって、卵管妊娠、腹膜妊娠、卵巣妊娠、頸管妊娠の4つに分けられます。
子宮外妊娠の98%が卵管妊娠、頸管妊娠は0.15%です。
頸管妊娠は、妊娠初期から不正出血がみられ、ときに大出血をきたします。

頚管無力症

子宮の出口にあたる子宮頚管が何らかの原因によってやわらかくなり、子宮口が開いてしまう疾患をいいます。
子宮収縮や陣痛を自覚することなく、流産や早産に至ることがあります。
子宮頚管無力症の場合は、シロッカー術やマクドナルド術などの子宮頚管縫縮術がおこなわれます。
子宮頚管無力症による流産や早産は繰り返すため、二人目の妊娠においては計画的に子宮を縛る子宮頚管縫縮術がおこなわれます。

頚管縫縮術

何らかの原因で子宮頚管が軟らかく、伸展しやすい状態を子宮頚管無力症といい、流・早産が起こりやすくなります。
子宮頚管をテープや糸で縫い縮めて流・早産を予防する方法を頚管縫縮術といいます。
手術は、一般的には妊娠12~16週ころに行われますが、既往の流・早産発症の時期より早めに予防的に行われます。
縛ったテープや糸はは陣痛が開始する前に抜糸されます。
手術には、シロッカー法とマクドナルド法があります。
子宮頚管縫縮術を受けても、流早産を防ぐことができない場合もあります。

経口避妊薬(低用量経口避妊薬・ピル)

エストロゲンとプロゲストーゲンの配合剤経口避妊薬をいいます。
ピルというと本来丸薬を意味しますが、最近では経口避妊薬として広く知られています。
ピルには薬の中に含まれるエストロゲンの量によって中用量ピルと低用量ピルに分けられます。低用量ピルが日本でも使用できるようになってからは、中用量ピルは性器出血などに対する治療用、低用量ピルは避妊用に使われることがほとんどです。

経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)

糖尿病を診断するときの検査法の一つです。
OGTTはoral glucse tolerance test(オーラル・グルコース・トレランス・テスト)の頭文字を取った略語です。
糖尿病が疑われる方に対し、10時間以上の絶食をおこなってもらい、空腹時の血糖値を調べた後、75gのブドウ糖水溶液を飲み、その後30分・60分・120分に採血して血糖値を測定する検査です。

警告出血

前置胎盤においって、妊娠後期に子宮下部の伸展、子宮口の開大により、子宮胎盤血管が断裂して、突発性の無痛性外出血が反復・持続するが、少量ですぐに止血します。
この出血を警告出血といいます。

経産婦

妊娠22週以後の分娩を経験したことのある女性のことをいいます。
経験した分娩回数によって、1経産、2経産といいます。

経膣プローブ

超音波を利用して子宮や卵巣の状態を確認する超音波検査を行うには、プローブと呼ばれる超音波を発する器具を利用します。
プローブは、経膣のものと経腹のものがあります。
経膣プローブは膣内に挿入して検査をおこなうしするタイプの超音波器具のことです。
骨盤の深い位置に有る物は、腹壁からの超音波検査より精密な画像が得られます。

稽留流産

妊卵内で胎児あるいは胎芽がすでに死亡しているが、今なお子宮内に留まっている状態をいいます。性器出血や下腹部痛はあまりありません。

血液型不適合妊娠

母体と胎児の血液型(主にABO型、Rh型)が異なり、赤ちゃんに新生児溶血性疾患が起こるの可能性がある妊娠をいいます。

月経周期

月経周期とは、約1ヶ月の間隔で繰り返される子宮内膜の増殖と剥離のサイクル。内膜剥離は出血を伴いますが数日で自然に止まります。

原始反射

新生児に見られる自発運動のこと。特殊な刺激によって引き起こされる自発運動を原始反射とよび、脳の中枢神経の発達や成熟度の評価に役立ちます。
原始反射には、口唇追いかけ反射、吸綴反射、嚥下反射、モロー反射などがあります。

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