妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠・出産・新生児用語・『き』

『き』で始まる妊娠・出産・新生児に関する医学用語、専門用語、略語を解説。

器官形成期

妊娠5週から妊娠12週頃までの時期は胎児の形態形成が急速に進行するため器官形成期といわれます。

基礎体温

基礎体温とは、人間が生きていく上で最低限必要な体温のことで、起床してすぐにほとんど身を動かすことなく測った体温をいいます。
健康な女性の基礎体温は、体温の低い時期の低温相と体温の高い時期の高温相の2つに分かれます。
基礎体温を毎日続けて測定、記録することで月経の時期、妊娠可能な時期だけでなく、自分の体調の維持に役立ちます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸や消化途中のものが食道内を逆流することにより胸やけや胃痛を起こす病気です。
半数以上の妊婦はつわりで食道部の不快感、むねやけなどを訴えます。食道下部平滑筋の蠕動運動はプロゲステロンやエストロゲンに反応して低下し、同時に噴門部括約筋は弛緩します。
さらに、子宮の増大により胃が圧迫され胃の内圧が上昇するため、酸性の胃内容物が食道に逆流しやすくなり、いわゆる『逆流性食道炎』を起こりやすいといえます。

キャベツ湿布

乳汁うっ帯に伴う症状の緩和のために、冷蔵庫で冷やした生のキャベツの葉を細かく切って、乳頭以外の乳房全体に貼り付ける方法のことをいいます。
1944年、レンフリューらは乳汁うっ帯と授乳期間に対するキャベツの葉を用いた効果について検証した。研究の結果、乳汁うっ帯にキャベツの葉を用いた母親では、キャベツ湿布を行わなかった母親に比べ、痛みのための授乳をあきらめる者が少なかったことがわかった。しかし、キャベツの葉の有用性については、その機序が不明であることから、さらなる研究が期待されています。

吸引分娩

児の頭部に吸引カップを陰圧により吸着させ、カップの柄を牽引することにより胎児を娩出させる急速遂娩のことをいいます。吸引カップには金属製のものとプラスチックのソフトタイプがあります。

吸綴反射

原始反射の一つで、口の中へ小指を入れると強く吸い付き、乳首を吸うように音を立て、唇と舌で吸い付く反射行動で、生後6ヶ月頃消失します。

急性化膿性乳腺炎

乳腺組織の腺実質または間質への細菌感染による急性炎症。原因菌はの大部分はブドウ球菌やレンサ球菌です。
症状は、産褥3~4週ころに発症するものが多く、局所の発赤、腫脹、疼痛が顕著で、1~2日後に悪寒、戦慄を伴う38~40℃の高熱、患部のリンパ腺が腫脹し、圧痛を生じ、化膿し、腫瘍を形成すると局所に波動を認め、乳汁に膿が混入します。

急速分娩

分娩経過中に母児に危険が生じ、自然分娩の進行を待っていては遅すぎるため、分娩経過を短縮させ直ちに児を娩出させることをいいます。急速分娩には吸引分娩、かん子分娩、帝王切開があります。

キュストナー徴候

胎盤の剥離徴候のひとつで、胎児娩出後に恥骨結合上から子宮下方を骨盤内に圧すると臍帯が圧出される状態をいいます。

仰臥位低血圧症候群

分娩時、仰臥位をとりつづけることにより、増大した子宮が下大静脈を圧迫し、そのため心臓への静脈還流量が減少し、同時に心拍出血量も減少する。それによって、低血圧をきたす。頻脈、嘔吐、悪心、冷汗、呼吸困難などの症状がみられます。処置としては、側臥位などの体位変換をおこなって下大静脈への圧迫を除くようにします。

狭骨盤

骨盤が狭いため、分娩の進行を妨げるものをいいます。
狭骨盤の種類として、骨盤の前後径、横径、斜径が平等に短縮している全平等狭骨盤、骨盤の前後径だけが短縮している扁平狭骨盤、横径が短縮し、前後径よりも小さい横狭骨盤、左右の斜径の長さが異なり、その一つが短縮している斜狭骨盤、それぞれの経が不平等に短縮している不正骨盤があります。

仰臥位低血圧症候群

仰臥位を取り続けることにより、大きくなた子宮で下大静脈を圧迫し、そのため心臓へ戻る血液量が減少し、同時に心臓から送り出される血液も減少し、それにより低血圧を起こします。
頻脈、吐き気、おう吐、冷汗、呼吸困難などの症状がみられる。
処置としては、身体を横向きに体位変換をおこなうと症状はおさまります。

巨大児

在胎期間に比べ出生体重が4000g以上の赤ちゃんを巨大児といい、4500g以上の赤ちゃんを超巨大児といいます。
原因としては、遺伝、母親が糖尿病、過食、過期妊娠などがります。

巨大乳頭

乳頭が大きく、乳頭の直径が20ml以上のものを一般的にいいます。

筋緊張

筋緊張とは、骨格筋の硬度や弾力の程度をいい、新生児の出生時の状態を評価するアプガールスコアの項目の1つです。
神経学的検査における筋緊張とは安静背臥位での随意的な活動がない状態における筋緊張のことを指します。

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