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ヒブワクチン

ヒブ(Hib:ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)による感染症です。
ヒブ感染症は、主に気道の分泌物により感染を起こし、ほとんどが無症状保菌者となり症状は起こりませんが何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあります。
※インフルエンザ患者から見つかった菌のためインフルエンザ菌b型という名称ですがまったく関係ありません。

ヒブワクチンとは

ヒブワクチンは、2013年4月から定期接種として日本でも接種できるようになりました。

ヒブワクチンの種類

ヒブワクチンは、不活化ワクチンで接種方法は注射です。

ヒブワクチンの接種時期・回数

ヒブワクチンは接種を開始する年齢により以下のように 接種回数が異なります。
※初回接種は1歳を超えると接種できません。

生後2か月~6か月に初回接種の場合

  1. 初回:生後2か月~6か月
  2. 2回目:1回目から4~8週間隔
  3. 3回目:2回目から4~8週間隔
  4. 追加接種:3回目から7か月~13か月

生後7か月~11か月に初回接種の場合

  1. 初回:生後7か月~11か月
  2. 2回目:1回目から4~8週間隔
  3. 3回目:2回目から7か月~13か月

生後1歳から接種開始の場合

  1. 初回:満1歳~4歳の間に1回のみ

ヒブワクチン接種の推奨

生後2か月から髄膜炎ワクチンセットとして小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎、ロタウイルスワクチンとの同時接種、生後3か月からはさらに四種混合ワクチンとの同時接種がすすめられています。
1回目の接種(生後2か月~6か月)が遅れないように注意しましょう。

ヒブワクチンの副反応

ヒブワクチンは安全なワクチンなのですが、接種部位の発赤や腫脹、硬結、発熱、ぐずり、食欲不振、下痢、不眠、紅斑、易刺激性などの副反応があります。

ヒブワクチン接種を受けることができない場合

以下のような場合はヒブワクチン接種を受けることができません。

  1. 明らかな発熱がある場合。
  2. 重篤な急性疾患にかかっている場合。
  3. 本剤の成分又は破傷風トキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者。
  4. 前記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者

ヒブワクチン接種を受けるにあたって医師の相談が必要な場合

以下のような場合はヒブワクチン接種前に医師の相談を受けましょう。

  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者。
  • 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者。
  • 過去にけいれんの既往がある者。
  • 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者。
  • 本剤の成分又は破傷風トキソイドに対して、アレルギーを呈する恐れのある者。

ヒブワクチン接種後の注意

ヒブワクチン接種後には以下のような点に注意しましょう。

  • 接種を受けた後に、急な副反応が起こることがありますので接種後30分間はその場で様子をみるようにしましょう。
  • 接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  • 接種後1週間は体調に注意しましょう。また、接種後、腫れが目立つときや機嫌が悪くなったときなどは医師にご相談ください。
  • 接種部位は清潔に保ちましょう。
  • 接種当日は激しい運動はさましょう。
  • 違う種類のワクチンを接種する場合には、かかりつけ医に相談しましょう。

ワクチン接種のお願いとご注意

より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。

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