妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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赤ちゃんの身体生理の発達

赤ちゃんは体外生活に適応するために様々な器官や臓器は変化します。

赤ちゃんの心拍数数の発達

心拍数は年齢とともに少なくなっていきます。年齢が低いほと1回の心拍出量が少なく、それを補う意味で心拍数は多くなります。
赤ちゃんの月齢にともなう心拍数の変化は、新生児の心拍数は100~150回/分、生後3~6か月は90~120回/分、生後1~3歳は70~110回/分です。

赤ちゃんの呼吸の発達

新生児の呼吸回数は50回前後で、生後3~6か月は30~45回/分、生後1~3歳は20~30回/分と年齢とともに徐々に減少していきます。
また、新生児の頃は横隔膜の発達が早いため複式呼吸が主で3~4歳頃には胸式呼吸へ移行していきます。

赤ちゃんの腎機能の発育

赤ちゃんの腎機能のうち、尿を濃縮する機能が低いため、同じ量の尿の溶質を排泄するためには多くの水分が必要となります。
乳児の尿量は90(ml/㎏/日)・水分必要量は150(ml/㎏/日)
幼児の尿量は50(ml/㎏/日)・水分必要量は100(ml/㎏/日)
体重あたりの体水分量は、新生児で約80%でその後は減少して、生後3~6か月頃は70%、1歳頃には約60%と低下していきます。

赤ちゃんの消化と吸収の発育

赤ちゃんの炭水化物、たんぱく質、脂質の消化・吸収は

赤ちゃんの炭水化物の消化

すい臓のアミラーゼの活性は成人なみになるのは2歳以降、小腸粘膜にある酵素は生後1か月で成人と同様になり、消化能力があります。

赤ちゃんのたんぱく質の消化

たんぱく質は主に小腸内でトリプシンなどのアミノ酸にまで分解され吸収されますが、成人なみになるのは2~3歳頃までかかります。
また、生後2~3週頃までは小腸粘膜の粘膜免疫が不十分であり、また粘膜の透過性が高いため、たんぱく質がアミノ酸より分子の大きいポリペプチドとして吸収される可能性があり、ミルクアレルギーが起こる原因となることがあるため牛乳を早い時期に与えることは控えなければなりません。

赤ちゃんの体温

脂肪分解酵素の膵リパーゼ活性は生後1か月で成人なみになりますが、赤ちゃんは胆汁合成や分解が少なくリパーゼが十分に働かないため、脂肪の吸収が悪いといえます。
母乳の場合は、母乳中に含まれるリパーゼが脂肪分解に寄与しています。

赤ちゃんの消化と吸収の発育

赤ちゃんは、基礎代謝が成人と比べて高く熱生産が多い、体重い比べて体表面積が大きい、皮下組織が少ないため体温調節がうまくできません。
年齢とともに体温調節中枢や発汗機能、末梢血管機能が発達することで体温調節がスムーズに行えるようになってきます。

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