妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

ミルクで育てる

母乳以外で赤ちゃんを育てることを人工栄養といいます。
昔は母乳の代わりとしてヤギや羊、牛の乳が用いられていました。
現在は、母乳に近づくよう国のガイドラインをもとに作くられ育児用粉ミルクがあります。
母乳が赤ちゃんにとって最適な栄養であるのですが、医学的理由、家庭や仕事の理由、母乳が十分出なかったからなど様々な理由でミルクでの子育てを選択したママも少なくありません。
中中には募入で育てられなかったことへの負い目を感じているママがいるのも事実です。
母乳神話に振り回されることなく赤ちゃんとママにとって何がベストかで選択して良いんですよ。

厚生労働省の2019年「授乳・離乳の支援ガイド」

ママは”母乳”で育った?
それとも、”ミルク”で育った?
ママのおかあさんたちのころ、昭和40年代は母乳よりも粉ミルクの方が良いということで母乳よりも粉ミルクの割合が多い時代でした。
その後、WHO の母乳推進などもあって、母乳育児が勧められ母乳で育てるママが増え、母乳神話、母乳信仰といわれるまでになり、何らかの理由でミルクで育てなければならなかったママたちが罪悪感や劣等感を感じることもあるようです。
確かに、赤ちゃんの栄養は母乳に勝るものはないのですが、栄養学的にも粉ミルクは母乳に近く、抱っこしてミルクを飲ませることでスキンシップを十分にとることができます。
母乳であってもミルクであっても、愛情をもって授乳をおこなうことが赤ちゃんにとって最も大切なことです。
また、出産後から十分な母乳が出るママは少なく、母乳が順調になるまでの間、ミルクを足すこともあります。
ミルクを作ることを調乳といいますが、慣れると意外と簡単です。
お腹がすいたと泣いている赤ちゃんを前にあたふたしないよう手順を踏まえておきましょう。また、パパにもしっかりと教えておいてくださいね。

厚生労働省の2019年「授乳・離乳の支援ガイド」

厚生労働省の2019年「授乳・離乳の支援ガイド」には以下のように記載されています。
"授乳の支援に当たっては母乳だけにこだわらず、必要に応じて育児用ミルクを使う等、適切な支援を行うことが必要である。
母子の健康等の理由から育児用ミルクを選択する場合は、その決定を尊重するとともに母親の心の状態等に十分に配慮し、母親に安心感を与えるような支援が必要である。
授乳は、子どもが「飲みたいと要求」し、その「要求に応じて与える」という両者の関わりが促進されることによって、安定して進行していく。その過程で生じる不安等に対して適切に対応し、母親等が安心して授乳ができるように支援を行う。
授乳の支援に当たっては、母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、母子の健康の維持とともに、健やかな母子・親子関係の形成を促し、育児に自信をもたせることを基本とする。」
ミルクで育てることへの負い目など感じることなく楽しい赤ちゃんとの時間にしてください。

スポンサーリンク