妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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母乳育児を成功させるための10ヵ条

ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)は、1989年に「母乳育児の保護、促進、そして支援ー産科施設の特別な役割」と題する共同声明を発表し、世界の全ての産科施設に対して、「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を守るよう呼び掛けました。
また1991年には、「10ヵ条」を完全に実施する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」に認定する制度を設けました。この制度は、世界の全てのお母さんを助けて、赤ちゃんを母乳で育てられるようにすることによって、すべての赤ちゃんに、等しく最善の人生のスタートをというユニセフとWHOの願いを表しています。
実際に母乳育児をおこなうのはお母さんたちですので心にとめておいてください。

  1. 母乳育児についての基本方針を文書にし、関係するすべての保健医療スタッフに周知徹底しましょう。
  2. この方針を実践する為に必要な技能を、すべての関係する保健医療スタッフにトレーニングしましょう。
  3. 妊娠した女性すべてに母乳育児の利点とその方法に関する情報を提供しましょう。
  4. 産後30分以内に母乳育児が開始できるよう母親を援助しましょう。
  5. 母親に母乳育児のやり方を教え、母と子が離れることが避けられない場合でも母乳分泌を維持できるような方法を教えましょう。
  6. 医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。
  7. 母親と赤ちゃんが一緒にいられるように終日、母子同室を実施しましょう。
  8. 赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけの授乳を勧めましょう。
  9. 母乳で育てられている赤ちゃんに人工乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。
  10. 母乳育児を支援するグループ作りを後援し、産科施設の退院時に母親に紹介しましょう。

母乳推進の5ヵ条

  1. 分娩前からの乳管開通操作
  2. 生れて30分以内の初回授乳
  3. 1日8回以上の頻回授乳
  4. 生直後からの母子同室
  5. 母親へのエモーショナル・サポート確立 (母乳育児支援システムの確立)
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