沐浴の準備
沐浴とは大人がお風呂に入ることは入浴というのに対して、ベビーバスなどを使って赤ちゃんをお風呂に入れることを沐浴といいます。
沐浴の目的
赤ちゃん、新生児の新陳代謝は大人の約3.5倍、発汗は大人の約2倍と汗をかきやすいうえ、便や尿で皮膚が汚れやすく、皮膚もデリケートであるため、身体を清潔に保つとともに沐浴することで血行を良くし全身の新陳代謝を促し、哺乳力を高めることもできます。
さらに、沐浴することで赤ちゃんの全身を観察することができ、パパやママとのスキンシップをはかることができます。
沐浴をおこなう前の準備
沐浴をおこなう前には、沐浴前の赤ちゃんの観察、必要物品の準備、お部屋の準備、沐浴をおこなうママやパパの準備などを整えることで慌てずに楽しい沐浴ができます。
沐浴前の赤ちゃんの観察のポイント
- 沐浴の前に赤ちゃんの全身の状態を観察して、沐浴ができるかどうか判断しましょう。
- 慣れるまでは沐浴前にお熱をはかりましょう。お熱はありませんか。
- 赤ちゃんの活気がありますか。
- 赤ちゃんのおっぱいやミルクの飲みは良いですか。
- 黄疸が強くなっていませんか。
- お腹が張っていたり、吐いたりしていませんか。
- 便の状態、下痢や血便などはありませんか。
- 体に湿疹は発疹など皮膚の異常はみられませんか。
- お臍からの出血や分泌物はありませんか。お臍が赤く化膿していませんか。
- なんとなくおかしいと感じませんか。
- 沐浴は体力を消耗しますから赤ちゃんの状態をよくみてあげてください。
沐浴をおこなうお部屋の準備
- 体温調節が未熟な赤ちゃんですから沐浴をおこなうお部屋の環境を整える必要があります。
- 沐浴をおこなうお部屋の室温は24~26度が適しています。
- 大人の感覚で判断するのは危険ですから室温計で確認してあげましょう。
- 夏はエアコンなど使用には注意が必要です。
- 冬は沐浴をおこなう場所と裸にする場所の室温の差がないように注意しましょう。
- 他の部屋や廊下からの隙間風にも注意してあげましょう。
沐浴をおこなうママやパパの準備
沐浴をおこなうときに、赤ちゃんを傷つけたりしないようにママやパパも準備が必要です。
- 爪はきちんと切っておきましょう。
- 指輪や時計、アクセサリーははずしましょう。
- 前かがみになりますから髪が邪魔にならないよう束ねましょう。
- 服が濡れないようにしましょう。エプロンや割烹着があると便利です。
- 風邪で咳が出ているときにはマスクをつけましょう。
- 時間にゆとりをもってリラックスしておこないましょう。
- 固定電話は留守電に、携帯電話は留守電機能を使っておきましょう。
- 玄関のチャイムが鳴ると慌ててしまいますから玄関に”赤ちゃんねんね中”などのプレートを準備するのも良いでしょう。
- 自信をもって楽しい時間にするよう心がけましょう。
沐浴の必要物品の準備
沐浴に必要な物は、ベビーバス、石鹸または沐浴剤、洗面器、ガーゼ、沐浴布、バスタオル、着替え、おむつ、綿棒、ヘアーブラシまたはクシ、ベビーオイルまたはベビーローションなどを準備します。
お臍がとれていなかったり、ジュクジュクしているときには、お臍の消毒セット(綿棒、消毒液、ガーゼ、絆創膏など)を準備します。
お湯の準備
- ベビーバスの7~8分目まで39~40℃のお湯を入れておきます。
- 夏は38℃、冬は40℃、季節によって準備する温度を調節してください。
- 赤ちゃんによっては熱めのお湯が苦い手な子もいます。泣いて嫌がるようであれば少しぬる目のお湯でゆっくり入れてあげると良いでしょう。
- お湯の温度は湯温計で計りましょう。手の感覚は当てになりません。
- お湯が冷めてしまったときのために少し熱めさし湯を準備しておきます。
スポンサーリンク