布おむつのかえ方
布おむつに対するイメージは、洗濯が大変、おむつかえを頻回にしなければならない、使い方が面倒、かぶれやすいなどマイナスイメージが多いようです。
震災際に紙おむつが不足し、布おむつが見直されたという報告もあります。
布おむつのメリットとデメリット
布おむつのメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- 繰り返し使えて経済的。
- 濡れた感じがわかって、赤ちゃんが不快感を感じて泣いたりしてママに知らせます。
- 肌触りが良く、通気性も良い。
- 折り方で赤ちゃんの体格にあった使い方ができます。
- ゴミが出ないので環境にやさしい。
布おむつのデメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- 初期投資がかかります。
- 濡洗濯に手間がかかり、梅雨などの時には室内干しのスペースが必要となります。
- ぬれたままにしておくとおむつかぶれしやすい。
布おむつで必要なもの
布おむつの場合は、布おむつ30枚程度、おむつカバー3程度、おむつを浸けおきするためのバケツ1つが必要となります。その他に、おむつライナー、おしり拭き、おしり拭きウォーマーなどがあれば便利です。おむつライナーは、布おむつの上に敷いて使用し、うんちをキャッチするシートで、うんちの処理や洗濯が楽になります。使い捨てタイプと洗って何度でも使えるタイプがあります。
おしり拭きは、おしり用のタオルを準備して使っても良いです。
布おむつの種類
布おむつには、おむつの形状から「成形おむつ」「輪形おむつ」「一体形おむつ」などがあります。
成形おむつ
成形おむつは、股の形に合わせてカットされたおむつで、赤ちゃんの自然な動きを妨げないコンパクトな布オムツです。厚みがあるので尿の吸収量も十分というメリットが洗濯の時に乾きにくいというデメリットとなります。ただし、広げたり、整えたりという手間がかからず洗濯が楽です。
ただし、輪形おむつと比べるとコストがかかります。
輪形おむつ
輪形おむつは、昔ながらのおむつ。さらしや平織り、トビー織の反物を切って輪に縫ったものです。輪に縫った状態で売っているものと、反物を自分で切って縫うものがあります。
体型や性別、成長に合わせたたたみ方ができるので便利で、成形布おむつに比べて、値段も安いという利点もあります。
成形おむつに比べて吸収力が劣ります。洗濯しても乾くのが早い反面、干すときにきちんと広げて干す必要があり、たたむ時に手間がかかります。
一体形おむつ
おむつカバーに吸収体となる布おむつが縫い付けてあり、おむつとおむつカバーが一体形になっているおむつで、オールインワン(AIO)といいます。
紙おむつのような使い方で、着脱が簡単なうえ、肌触りも良く、赤ちゃんのおしりにも、環境にも優しい布おむつです。
海外製品が多く、色やデザインが豊富でおしゃれですが、一枚あたりのコストが高く、布おむつと同じ枚数程度必要となるとかなりの高額になります。
スナップなどでサイズ調整ができるワンサイズタイプは長い期間使え経済的でしょう。
布おむつのあて方
布おむつは以下のようにあてます。
- おむつをたたんで準備します。
- 使用中のおむつを開き、うんちを拭き取り、汚れたおむつは汚れた部分を内側に丸めておきます。
- 汚れたおむつを抜き取ります。おむつカバーも一緒に抜き取っても良いですが、おむつをかえている最中におしっこやうんちが出ることもありますからおむつカバーは残しておいた方が良いでしょう。
- 赤ちゃんのおしりに手を入れておしりからあげ、新しいおむつをおむつカバーの上に差し込みます。
- 新しいおむつの前側を赤ちゃんのサイズに合うよう折りたたみます。
- おむつカバーをとめます。おなかまわりのゆとりは指2本分くらいが目安です。
- 太もも部分からおむつがはみ出していないか、背中側のおむつがおむつカバーからはみ出していないか、おむつカバーが内側に入り込んでいないかチャックしましょう。
布おむつの処理・洗濯方法
布おむつが敬遠される理由のお洗濯、ちょっとしたコツを覚えると意外と簡単に処理ができます。
- 予荒い用のバケツで簡単に洗っておきましょう。
- 浸けおき用のバケツにつけておきましょう。
- おしっこだけの場合は、そのまま浸けおき用のバケツに浸けておいても良いです。
- うんちのシミを手洗いには洗濯板と洗濯石鹸があると便利です。
- ある程度の量になったら洗濯機で洗いましょう。