毛巣洞

新生児の臀部の割れ目の直上に陥凹を認めることがあり、これを毛巣洞といいます。特徴的に多毛を認めるためこのように呼ばれます。
小さな窪みから深い瘻孔までさまざまなです。
陥凹の底部に瘻孔を認めないものは、治療の必要はなく成長とともに目立たなくなります。

毛巣洞の発生原因

胎生期に受精卵から臓器ができあがっていく経過で不具合が原因と考えられています。

毛巣洞の治療

生まれた時からある場合は、皮膚の表面から体の内側に向かって管が伸びており、先天性皮膚洞とも呼ばれます。
普段は症状がありませんが、痛みがあるようだったり、穴の周りが腫れたり、穴から膿などが出てきたりする場合は細菌による炎症が起こっている可能性がありますのでかかりつけ医に相談しましょう。

毛巣洞の類似疾患

腰仙部の深い窪みがある場合には、毛巣洞のほかに、仙骨部皮膚陥没、潜在性二分脊椎などがあります。小児科や小児脳神経外科などで詳しく検査する必要があります。