妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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顔面のうっ血・結膜出血

顔面のうっ血や結膜出血は出生後の新生児によくみられる症状です。

顔面のうっ血

新生児は分娩の時、子宮から出て狭い産道を通って生まれてきます。
分娩時、強い陣痛が繰り返し起こることで赤ちゃんは少しずつ胎外へ押し出されます。
狭い産道を通過する時、赤ちゃんの肺や心臓は強く圧迫され、心臓へもどる静脈血が頭や顔に溜まり、うっ血が起こり、血管が破れて皮下に血が少しずつ漏れ、点状になった出血斑や、打ち身のような紫斑が現れます。
顔面のうっ血や点状出血は1週間程度で消失します。
原因としては、肩甲の娩出に時間がかかったり、臍帯が首にきつく巻きついていたり、分娩時に肩甲骨がひっかかり分娩まで時間がかっかった場合などに起こります。
一見して、赤黒い出血斑は重い病気のようにみえますが、赤ちゃんが元気に泣いていれば心配はありません。このような出血は日が経つにつれて吸収され、しだいに消えていきます。早ければ3日、遅くとも1週間程度で、赤ちゃんらしい皮膚に戻ります。
うっ血や点状出血が顔面に限局している場合は心配の必要はありません。

結膜出血

赤ちゃんの白目に出血をみるものを結膜出血といいます。
結膜出血も顔面のうっ血と同様に、分娩の時に、赤ちゃんの頭や首が圧迫され、血液がうっ滞して血がにじみ出したために生じたものです。
出血が進行することがなければ心配はありません。程度によりますが2~4週間で自然に吸収されて消えてしまい、視力には影響はありません。
ほかの症状があれば小児科や眼科を受診してください。診察してもらいましょう。

顔面うっ血・結膜出血の類似疾患

新生児には顔面うっ血や結膜出血に似た疾患としては、血小板減少症、血小板機能異常症、ビタミンK欠乏性出血症、先天性凝固障害、播種性血管内凝固症候群(DIC)などがあります。

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