新生児皮膚落屑

胎児の時期は、羊水に浮かんでいて皮膚は守られており、誕生した瞬間から乾燥した空気や光などにさらされるため、急激に皮膚は乾燥し、皮膚が剥がれ落ちた状態になります。
このように皮膚がポロポロと剥がれ落ちることを「落屑」といい、新生児落屑は生理的なものです。

新生児皮膚落屑の経過

胎脂が消失して皮膚が乾燥してくる生後1～2日ころより始まり1～2週間程度できれいに剥がれ、新しい皮膚が現れます。

新生児皮膚落屑のケア

新生児皮膚落節は病気ではないため、様子をみても大丈夫です。
くれぐれも無理に剥がしたり、沐浴のときに強くこすることなどがないよう、無理に剥がすことで感染を起こす原因となるため注意してください。

新生児皮膚落屑と類似した異常

非水疱型先天性魚燐様紅皮症（先天性魚麟癬）：全身皮膚にさまざまな厚さのうろこ状ないし鮫肌状の皮膚（鱗屑、魚鱗癬症状）を生じ,さまざまな程度に全身皮膚の赤み（紅皮症） を伴う遺伝性角化異常症です。