妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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新生児の皮膚の特徴

出生途中は部分的に紫色をおびていますが呼吸確立に伴って、赤みをおびたピンク色となります。
皮膚、特に皮膚の重なる頚部、脇の下、鼠経部に胎脂が付着しており、浮腫んでいます。
皮膚は薄く、皮下血管が透視でき、軟らかで張りがあり、きめが細かい。

新生児の皮膚とは

子宮の中にいる間は羊水に守られていた新生児の皮膚は、出生と同時に外界のさまざまな刺激を受けます。しかし、新生児の皮膚は大人とは異なり、以下のような特徴があります。

  1. 新生児の皮膚は角質層の厚さが大人の約半分。
  2. 新生児の皮膚の機能が未熟。
  3. 新生児期は、母親のホルモンの影響で皮脂の分泌が活発。
  4. 新生児の汗腺の数は大人と同じ。
  5. 新生児は新陳代謝が活発。

新生児の生理的変化

新生児にはいくつかの生理的変化がみられます。

新生児の皮膚落屑

出生と同時に空気にさらされ、急激に皮膚から水分が奪われ乾燥します。その結果、生後2~3日頃に全身の皮膚がカサカサになり、皮膚がポロポロと剥がれ落ちます。これは新生児の皮膚落屑といい、正期産の新生児の90%程度にみられ、生後1ヵ月頃までにはきれいになります。

新生児の中毒性紅斑

新生児の30~70%に生後2~3日ころに3~4㎜のに赤い発疹がみられ、これを中毒性紅斑といいます。発疹の特徴は、赤い斑点の中心に白い点があり、顔や手足よりも体幹、とくに胸、お腹、背中に多く見られます。原因ははっきりわかっていませんが一過性の発疹で、生後10日ころには自然消失します。

新生児の蒙古斑

出生時から生後1か月ころに出現する、お尻にみられる青いあざで日本人ではほぼ100%にみられ、ほとんどが5~6歳までに自然に消失します。メラニン色素をつくる細胞が真皮層に残っているために起こります。

新生児の生理的黄疸

新生児は生理的に多血症なうえ赤血球の寿命が短いこと、肝機能が未熟などから血中のビリルビン濃度が上昇し、皮膚が黄染する生理的黄疸が現れます。
生理的黄疸は、生後2~3日頃より現れ、ピークは生後3~4日で、7~10日に消失します。
新生児の95%に明らかな黄疸を認めますが、何ら後遺症を残すことなく経過します。

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