妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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兄・姉の心のケアと対応

妊娠、出産を機に、兄・姉はさまざまなストレスにさらされます。
妊娠中から出産後、母親は思うように外出することができなくなり、兄・姉も遊びや外出が抑制されます。なかには保育所や託児所に預けられる場合もあり、生活環境に変化が生じます。
また、兄・姉は母親が出産のために入院することで母親と離れ離れとなる母子分離を余儀なくされ、そてにともなって実家で祖父母との生活となり、なかには初めての環境となる場合もあります。
兄・姉は、新たに弟・妹が誕生したことで兄・姉の役割が担うこととなり、その状況の変化が大きなストレスとなります。
これらの状況や環境の変化は、生活習慣や生活のリズムの変更と相まって、心身両面に大きな影響を与えることがあります。兄・姉にとってこれらのストレスに対する反応は、その子の年齢や発達段階によって異なります。一般的に、ストレス対処行動としてあげられるものとして、攻撃的反応や依存的反応、引きこもりなどがあります。

兄・姉への対応

赤ちゃんが生まれたことによる兄・姉へのケアとして以下のようなことがあります

兄・姉にみられる反応を知っておきましょう

妊娠し、上の子が兄・姉となった場合、その子どもたちがどのような反応が起こるかについて知っておき、それらの反応について正しい知識を持つようにしましょう。
事前にきょうだいとなる子の反応を知っておくことで、そこ子どもたちの行動をあるがままに受け止めることができます。

夫婦間で話あっておきましょう

子育てにおいて大切なことは、夫婦間で同じ育児姿勢であることです。
夫婦で違った育児行動をとることで子どもは混乱し、不安やストレスを感じてしまいます。
兄・姉となる子がどのような行動や反応を示すか夫婦で理解し、それらの反応に対してどのように対処するかを夫婦で話あっておきましょう。

妊娠中から兄弟・姉妹としてのかかわりを持ってあげましょう

妊娠中からお腹に触らせ、赤ちゃんの存在を認識させ、兄弟・姉妹となる喜びを教えてあげましょう。
誕生後は、弟・妹のおむつ交換などのお手伝いを依頼したりして、一緒にあかちゃんのお世話をおこない、兄弟・姉妹の愛着形成を育ててあげましょう。

スキンシップをとりましょう

弟・妹が誕生するまでは愛情の全て、注目の全てを集めていた兄・姉が赤ちゃんが誕生したことで両親や祖父母の関心が二分されます。
そのことが兄・姉にとってのストレスとなりますから心がけて上の子との時間を大切にし、スキンシップをとるように心がけましょう。
赤ちゃのお世話で忙しい時期で上の子だけにとる時間がとれないですから、授乳のときに一緒に膝の上に抱っこしてあげたり、赤ちゃんといっしょに添い寝でお昼寝をした、赤ちゃんといっしょのスキンシップをとるとよいでしょう。また、赤ちゃんのお世話をするときに、兄・姉の赤ちゃんの頃の話を聞かせてあげたり、アルバムを開いて写真の説明をしてあがることで、自分も大切にされている、愛されていると実感できます。

上の子との時間をとるための工夫

赤ちゃんのお世話と家事で母親の負担は大きく、上の子へに対して時間を割くことが難しいといえます。母親が兄・姉との時間を確保するために、夫の協力は不可欠です。家事の協力だけでなく、妻とのコミュニケーションを十分にとるように心がけましょう。家事を少しでも楽にするために、食材の宅配や食事サービスを活用するのも良いと思います。

生活が変わったことを理解しましょう

こどもが増え、それまでと同じような生活を送ることは難しくなります。
家族3人での生活から子ども2人の4人家族となったことを理解しましょう。子どもが1人増えることで、母親の負担は大きくなります。全てを完璧にと考えることで、母親のストレスは大きくなります。
上手に手を抜いたり、時間の使い方をイメージしたりして4人家族の生活を楽しみましょう。
母親のストレスは子どもたちに大きく影響します。

きょうだい準備教室などの活用

赤ちゃんが生まれたことによる兄・姉になる兄弟・姉妹に対して「きょうだい準備教室」など出産準備教室の1つとして、子どもたちを集めて、赤ちゃんについての学習する教室を設けている施設もありますので、参加しましょう。また、妊娠中から子育てサークルなどに参加し、年下の子、赤ちゃんと触れ合う機会を持つこともよいでしょう。

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