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助産師からママと赤ちゃんへ産後の家族計画 | 産後の過ごし方

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分娩直後から始まる母体の変化と産後を快適に過ごすためのアドバイス。産後の家族計画について。
家族計画の基本理念は、「生まれてくる子どもは、すべて待ち望まれた子どもでなければならない」というものです。

産後の家族計画

家族計画の基本理念は、「生まれてくる子どもは、すべて待ち望まれた子どもでなければならない」というものです。
産後は、夫婦が自分たちの家族の形成を考えるいい機会です。
夫婦の年齢、兄姉の年齢、経済状態、住宅環境、母親の健康状態、子どもの教育など将来設計をたてましょう。

産後の夫婦生活開始の時期

正常な妊娠、分娩、産後の経過の場合、産褥の子宮や膣などの生殖器の回復には約1か月が必要で、産後の1か月健診の診察で医師の許可が出るまでは夫婦生活は避ける必要があります。
1か月健診の診察で正常な回復状態であれば、夫婦生活は始めてよいのですが、月経の再来の時期は個人差があり、また、排卵を予測することはできないためすぐに妊娠を希望しない場合は、初回の夫婦生活からしっかりと非妊する必要があります。

授乳と避妊

妊娠中は胎盤性のホルモンによって下垂体から黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌が抑制されています。性ステロイドホルモンは胎盤娩出によって産褥早期に非妊時レベルまで回復し、黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌は産褥4~6週間で非妊時のレベルまで回復します。そのため、妊娠期に引き続き産褥期の一定期間は産褥無月経となります。この無月経は、授乳によるプロラクチンの分泌が排卵を抑制します。
非授乳婦では多くが産褥80日以内に月経を認め、母乳のみで育てている授乳婦では90日以降に月経を認めることが多く、約3/1の女性で初回月経前に排卵を認めます。そのため産褥期に月経をみないまま妊娠することもあります。

産後に使用できる避妊方法

産後はホルモンバランスが不安定で排卵周期が不安定なため選択できる避妊方法は、コンドーム、ゼリー・膣錠などがありますがゼリーや膣錠は避妊効果が低いため単独での使用でなく、コンドームと併用することで避妊効果が高くなります。
また、会陰切開や会陰裂傷などの傷が気になるような場合は、ゼリーと併用すると良いでしょう。
産後、初回の月経をみた後で使用できる避妊方法にはペッサリー、IUD、経口避妊薬などがあります。