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産後の回復の経過を理解するための基礎知識として産後のマイナートラブルの産後の便失禁について。
女性の便失禁の原因は、分娩時の外肛門括約筋がほとんどで分娩直後から切迫性便失禁し、一方、損傷が軽い場合には老化で筋力が弱る40以降に便漏れを発症することがあります。

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産後の便失禁

便失禁とは、本人の意志に反して便が漏れ出ることをいい、高齢者だけでなく若い方で悩んでいる方も少なくなく、500万人にも及ぶといわれています。
米国の研究では、便失禁がみられた女性はは36%であったという報告があります。また、便失禁の発症年齢は、30歳前後と50歳代後半をピークとする2峰性を示し、分娩後1年以内の早期発症群と分娩後1年以上経過した後に発症する晩期発症群に分かれるとされます。
便失禁は、多くの女性が抱える健康問題であることいえます。

分娩後の便失禁

女性の便失禁は、分娩時に外肛門括約筋を傷めるケースがほとんどで分娩直後から切迫性便失禁の症状を示すこともあります。
一方、損傷が軽いため分娩直後は症状が出なかった人が、40代・50代となり老化のため筋力が弱ることで便漏れを発症するケースもあります。

便失禁の原因

女性の便失禁の原因の主なものは経膣分娩に伴う肛門括約筋裂傷が重要視されている。
出産の際に肛門括約筋が損傷し、肛門括約筋の強さが低下することで便失 禁が起こります。
また、時肛門括約筋を支配する神経が傷付くこともあります。この障害は出産後すぐに気付くこともありますが、年をとるまで明らかにならないこともあり、この場合には出産と便失禁との因果関係がはっきりしないことがあります。

会陰裂傷とは

分娩時の会陰組織の裂傷を会陰裂傷といいます。
会陰裂傷は、裂傷の程度により第1度から第4度に分類されます。

【第1度】
最も軽度なもので、会陰皮膚およ膣粘膜のみに限局するもの。
【第2度】
会陰の皮膚だけでなく、筋層の裂傷を伴うもの、肛門括約筋は損傷されていない。
【第3度】
肛門括約筋や膣直中隔の一部まで断裂したもの、直腸粘膜は損傷されていない。
【第4度】
肛門括約筋および直腸粘膜に裂傷がおよんだもの。

分娩後の便失禁の発症頻度

18~80歳女性を対象とした米国の研究では、便失禁は36%と報告されており、多くの女性が抱える健康問題であることがわかります。また、便失禁の発症年齢は、30歳前後と50歳代後半をピークとする2峰性を示し、分娩後1年以内の早期発症群と分娩後1年以上経過した後に発症する晩期発症群に分かれるする調査研究報告があります。
また、ある調査研究では、産後6週間時点での便失禁は、初産婦では10%、経産婦では23%と報告されているが、肛門括約筋裂傷がある場合、分娩直後から肛門失禁を自覚する早期発症例だけでなく、分娩直後には症状がなく1年以上経過してから症状を自覚する晩期発症例があり、将来にわたる問題ととらえていくことが必要であります。
経膣分娩後の女性8603人への調査で、肛門括約筋まで裂傷のある第三度会陰裂傷は、約0.6%にすぎない。しかし、分娩により、皮膚表面上には会陰裂傷がない不顕性肛門括約筋裂傷が生じる可能性があることが近年明らかになった。経肛門超音波断層装置による肛門括約筋の検査で分娩後6週間時点の初産婦の35%に肛門括約筋の裂傷があったという報告もあります。

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