妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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内分泌系の変化

妊娠成立、維持に大きな役割を果たしていたエストロゲン、プロゲステロンなどは胎盤が娩出されると大きく変化します。

産褥期の内分泌系

E1(エストロン)、E2(エストラジオール)は産褥4日頃にに非妊時の値、E3(エストリオール)は分娩後24時間以内に妊娠時の25%に減少し、産褥1週で非妊時の値に戻ります。
プロゲステロンは、産褥1週で非妊卵胞期の値に戻ります。
hCG(血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、分娩後に急速に減少し、尿中hCGは産褥10~14日には減少し免疫学的妊娠反応が陰性となります。
hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)は、胎盤娩出後から急速に減少し、分娩後12時間以内には検出できなくなります。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)の値は、産後低下し続け、産褥5終末に非妊時の値に戻ります。
プロラクチンは、分娩後低下しますが、授乳により上昇します。
妊娠中、胎盤から分泌されるエストロゲンやhCGなどのはたらきにより低下していた甲状腺ホルモンは、胎盤が娩出されると胎盤由来のホルモンが低下し甲状腺ホルモンのT3、T4が血中に遊離型で放出され、FT3、FT4が増加し、産褥週数で非妊時の値に戻ります。

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