妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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代謝系の変化

娠期中、子宮の増大、胎児の発育、乳房の増大、血液や体液の増加、皮下脂肪の貯蔵などにより体重は7~13㎏増加し、水分は体内に貯留し、基礎代謝は亢進し、蛋白質が蓄積され、糖質消費は高まり、脂肪は妊娠初期から中期にかけて蓄積され、妊娠後期には減少します。

産褥期の代謝系

妊娠中、大量に貯留された水分は、分娩時の水分の経口摂取量の減少や分娩時の出血に対する予防的機構で正常な分娩の場合、産褥10日前後で約2ℓの水分が排出されます。
妊娠末期に亢進していた糖負荷に対するインスリンの反応性分泌は分娩後は速やかに解除されます、分娩後は食後血糖値やインスリン分泌などの糖質代謝は非妊時の状態に速やかに戻ります。
胎児の成長などのために多く摂取され、蛋白質合成された蛋白代謝は産後5~6週で分解と合成が平衡状態なり、血漿蛋白濃度は産褥2~3ヵ月で非妊時の値に戻ります。
妊娠中、上昇していた血中脂質濃度は分娩直後から速やかに低下します。
総コレステロール農道は、産後月経再開後も高値をします。
脂質は乳汁として分泌されるため血中脂質濃度の低下は授乳婦においては早くなります。

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