妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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呼吸器系の変化

妊娠後半になると子宮の増大による横隔膜の上昇によって肺実質の体積が減少するため全肺気量は減少し、呼吸数には変化がみられませんが1回換気量は増加します。
妊娠中は酸素消費量が増加しますが、酸素の取り込み、酸素運搬能の増加、心拍出量の増加によって、それが補われています。

産褥期の呼吸器系

子宮によって押し上げられていた横隔膜は、分娩直後に非妊時の位置に下がります。
横隔膜が下がり、肺の圧迫が解かれ妊娠前の呼吸様式に戻り、肺活量も改善します。
胎盤が娩出されたことによりプロゲステロンの急激な変化によって産褥1週には炭酸ガス分圧(PCO2)が上昇します。
ただし、産褥早期には貧血や授乳、赤ちゃんの世話、睡眠不足、様々な不安などにより安静時酸素消費量が増加します。

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