妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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子宮外発育遅延(EUGR)とは何ですか?

早産児・低出生体重児の場合、生まれてからの成長が遅いことがあります。
出生体重が1500g未満の低出生体重児や出生体重が1000g未満の超低出生体重児は退院の頃になっても修正週数相当の成長が認められない赤ちゃんが多くいます。

子宮外発育遅延(EUGR)とは

子宮外発育不全(extrauterine growth restriction:EUGR) とは、早産児・低出生体重児は、出産の予定日近くになっても体重や身長が在胎期間別出生時体格標準値を下回ることが多いといわれています。このよううな赤ちゃんのことをいいます。
特に在胎32週以下で出生した早産児は退院時付近になっても修正週数相当の成長が認められない児(10パーセントタイル未満)の頻度が高いことがわかっています。

子宮外発育遅延となる原因

赤ちゃんはママの子宮の中で40週をかけて成長・発達します。その成長・発達のスケジュールは決まっていて自分の力で子宮外で生活することができるのが在胎週数37週以降でその時期に生まれた新生児を正期産児といいます。
早産児は、発達の途中で生まれて来るため諸機能が未熟なことが出生後の成長・発達に大きく影響します。
早産児・低出生体重児の場合、体重の減少率が正期産児より大きく、出生時の体重に戻るまで日数がかかりことが分娩予定日になっても体重や身長が出生時体格標準値に届かない要因といえます。
また、早産児は諸機能が未熟なため呼吸障害や壊死性腸炎などの合併症を起こしやすいことも原因として考えられます。

早産児の成長

NICUに入院した早産児の多くは修正週数が37週を過ぎ、体重が2000g~2500gになれば退院の許可がでます。
ただし早産児の成長には個人差が大きく、中には長期の入院となる赤ちゃんもいます。
退院後、赤ちゃんが順調に成長しているか不安になることも多いと思います。また、母子健康手帳に乳児発育曲線がありますが早産児の場合はこの曲線に沿わないことが多いようです。
早産児の場合には修正月齢をもとに赤ちゃんの成長を判断する必要があり、早産児の体重・身長を記録するアプリがあります。
特定非営利活動法人ひまわりの会と株式会社NTTドコモ提供の「母子健康手帳アプリ」には、「修正月齢に対応できる身長・体重のグラフ」と「低出生体重児向け子育てQ&A」が掲載されています。
赤ちゃんの成長・発達は個人差があります。不安があればかかりつけ医に相談し、少しでも楽しい子育てにしましょう。

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