妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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早産児は肌が弱い?沐浴のときの注意点は?

一般的に赤ちゃんの皮膚は大人とは異なり、角質層の厚さが大人の約半分ほどしかありません。
在胎期間によっても大きく異なりますが、早産児はさらに角質層が薄くバリア機能が低く損傷を受けやすいという特徴があります。
赤ちゃんはママのお腹の中では子宮の中、羊水に守られながら様々な機能が発達していきます。皮膚の角質層は在胎24週未満の赤ちゃんは角質層は形成されておらず、在胎30週未満では2~3層、胎生34週頃までにほぼ完成し、正期産では10~20層まで形成されます。
ある調査研究では在胎23週の早産児では皮膚のバリア機能を獲得するには8週間、在胎28週では3週間かかるといわれています

早産児の沐浴

赤ちゃんの在胎期間、生後日数によりことなりますが、NICUや新生児室を退院したのであればほぼ正期産と同じ程度の皮膚機能は発達していると思います。
沐浴は、赤ちゃんの新陳代謝を促進し、血液循環を改善し、皮膚を清潔に保つ目的があります。さらに全身の皮膚の状態を観察する重要な機会となります。
退院時の説明や指導で特に注意がなく、皮膚に異常がなければ一般的な赤ちゃん用の石けんやボディーソープを使い、沐浴の手順どおりに行いましょう。

早産児の沐浴時の注意点

沐浴の前に

赤ちゃんの様子を観察しましょう。体温が37.5度以上ある、おう吐や下痢をしている、眠りがちでミルクを飲まない、湿疹や発赤がある、機嫌が悪い、いつもと様子が違うなどがあれば沐浴は中止し、様子をみましょう。
その後、症状が悪化したり、心配なときは受診しましょう。

沐浴時には

早産児や低出生体重児であても無事に退院できたのであれば普通の赤ちゃんと同じような点に気をつけて沐浴してあげましょう。

  • 必要物品を準備し、上がった後の準備を整えておきましょう。
  • 湯温計で温度を確認nしましょう。
  • 石けんやしっかりと泡立てましょう。
  • 強く擦ったりしないよう注意しましょう。
  • 赤ちゃんが疲れないようお湯につかっている時間を10分以内で行いましょう
  • 荒い残しがないよう順番を決めて行いましょう。
  • 石けん分はしっかりと洗い流しましょう。
  • 掛布が冷たくないようお湯をかけ、頭を洗ったらきちんと拭いてあげましょう。
  • 泣きだしたりしても慌てずに声をかけたり、胸をトントンして落ち着かせましょう。
  • 沐浴後は、手早くバスタオルで抑えるよう拭き上げましょう。
  • 沐浴後は、乳液やオイルなどで皮膚の乾燥を防いであげましょう。

沐浴の注意点

  • 湯上がりに寒くないようお部屋の温度に注意しましょう。
  • ママが腰を痛めないよう沐浴しやすい場所で行いましょう。
  • 赤ちゃんから目を離さず、声をかけながら行いましょう。
  • 一日の生活のリズムをつけるためにもできるだけ同じ時間に行いましょう。
  • 授乳時間を考えて、満腹時や空腹時は避けましょう。
  • ママ一人で大変な時にはパパの帰りを待ってから行うのも良いでしょう。
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