赤ちゃんがおっぱいを上手に吸ってくれません?
早産児・低出生体重児で生まれた赤ちゃんの中には出生後、直接口からおっぱいやミルクを飲むことができ点滴で栄養を補ったり、ずチューブで母乳やミルクを注入したりする場合が少なくありません。
何らの原因で口からの栄養摂取ができない場合、まずは静脈への点滴によって水分や栄養素を補給する静脈栄養がとられ、徐々に点滴量を減量されチューブを使って母乳やミルクを与える経腸栄養へと移行されます。
赤ちゃんの状態が落ち着いたら抱っこしておっぱいを飲ませることができるようになりますが、ママも赤ちゃんが慣れるまでには時間がかかります。
ママは小さく壊れそうな赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすいポジショニングをとり乳頭・乳輪部を含ませ、固定する必要があります。
赤ちゃんも初めて乳首・乳輪部を吸着し、舌で吸綴し、誤嚥することなく嚥下する一連の動作の協調的にできるようになる必要があります。
赤ちゃんが呼吸を維持しながら嚥下できるようになり状態が落ち着くとできるだけ早期に直接授乳を開始し、頻回に行うような方針です。
そのためにNICUのスタッフはママと赤ちゃんをサポートしています。
退院へ向けて焦らずに練習しましょう。
直接授乳のポイント
直接授乳をうまく行うためのポイントは以下のようなことがあります。
- 力を抜いてリラックスしましょう。
- 楽な姿勢をとりやすい椅子や円座、クッションを使用しましょう。
- 赤ちゃんとおっぱいの高さを調整するためにクッションや枕、バスタオルなどを利用しましょう。
- 乳頭・乳輪部を柔らかくしましょう。
- 横抱き・縦抱き・交差抱き・脇抱きなど抱きやすい方法を試しましょう。
- 抱っこしている反対の手で乳房を支え赤ちゃんに吸わせましょう。
- 眠りがちな場合はしっかり起こしましょう。
- 泣いている場合は焦らずに落ち着かせましょう。
- 赤ちゃんに話しかけたり、声かけしましょう。
- 赤ちゃんの唇を触ったりして口を大きく開けさせましょう。
- 乳頭が赤ちゃんの舌にのっているか軽く引っ張って確認しましょ。
- うまくいかない時は看護師などに相談しましょう。
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