妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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ミルクを飲むのに時間がかかります

早産で生まれたり、小さく生まれた赤ちゃんや何らか疾患がある赤ちゃんたちの中には上手に哺乳することができない子もいます。
私の子も小さく生まれたためか哺乳力が弱く、疲れて途中で眠ったり、飲めないと激しく泣いたりして搾乳したおっぱい10ccを哺乳瓶で飲むのに時間がかかっていました。
哺乳瓶の乳首では疲れてしまうようでスピーンを使って搾乳したおっぱいを飲ませてあげたりもしました。
小さな赤ちゃんにとって哺乳することはかなりのエネルギーを使います。
おっぱいやミルクを哺乳するには、吸綴・嚥下・呼吸の3つの要素の調和が必要とされます。

吸綴と嚥下の発達

吸綴とは、赤ちゃんが乳首を舌で巻き付け吸うことをいい、嚥下は口の中のものを胃へ送り込むことをいいます。
これらは胎児の頃に発達し、嚥下反射は胎生11~13週頃からみられ胎生18週では18~50㎖/㎏/日の羊水を嚥下しています。
吸綴反射は胎生24週頃よりみられ、指しゃぶり様子が超音波検査でみられることがあります。

哺乳運動の発達

哺乳運動は吸綴と嚥下、さらに呼吸の協調運動が必要です。これができないと呼吸しながらの哺乳ができなかったり、誤嚥を起こしたりします。
妊娠中期に見られるようになった嚥下運動や吸綴運動は、胎生32~34週頃になるとみられ、在胎32~34週頃になると吸啜運動と嚥下運動が協調できるようになりますがまだまだ安定しておらず、呼吸しながら嚥下できるようになるのは胎生35~37週頃です。
在胎32週未満の早産児では哺乳行動が未発達で哺乳の意欲が見られないことが多いといわれています。

早産児の哺乳

呼吸状態や心拍などが安定し、経過がよければできるだけ早期に経口哺乳が始まりますがなかなかスムーズには進みません。
早産児・低出生体重児などの哺乳ができるようになるためには頻繁に経口哺乳を行うことだとされています。
赤ちゃんの状態を見ながら諦めずに授乳することでおっぱいやミルクを飲むための機能が発達してきます。
看護師や助産師のサポートやアドバイスを受けながら退院へ向けて授乳練習を行いましょう。
私の子の場合、体重が3000gを超えた頃からしっかりとおっぱいを吸えるようになりましたが、それでも1回の飲む量が少なく授乳間隔がなかなかあきませんでした。

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