妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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生後しばらくたっても体重が減っていて心配

全ての新生児は、出生後に生理的体重減少がみられます。
生理的体重減少が起こる理由としては、生まれてしばらくはおっぱいやミルクを十分に飲めないことに反して発汗や排尿などで水分が排泄されることによりおこる生理適応です。
正常正期産児の場合は生後2~3日で出生時体重の5~10%が減少し、生後7日前後で出生時体重に戻り、その後は増えます。
早産児の場合は、出生時体重の⒖~20%の体重減少がみられます。

早産児が生理的体重減少が大きい理由

早産児は正常正期産児と比べると生理的体重減少の割合は多く、体重が増えるまでにも時間がかかります。

早産児の体は水分含有量が多い

生理的体重減少に関係するのが赤ちゃんの体を構成している水分です。
新生児は大人と比べて水分含有量が大きく成熟新生児では約75%になります。
早産児はさらに水分含有量が大きく、在胎32週の赤ちゃんでは約80%、さらに在胎期間が短いと水分含有量の割合は増えます。

早産児は不感蒸泄が多い

不感蒸泄とは皮膚や呼気から蒸散する水分のことをいいます。
新生児は体重あたりの体表面積が大きい、皮膚が未熟で角質層が薄い、皮膚の血流が多い、呼吸数が多いなどの理由で不感蒸泄が多くなります。
不感蒸泄は在胎週数が短いほど多くなります。
早産児は、体重あたりの体表面積が広く、皮膚の水分保持機構が未熟で、周囲環境などの影響を受けやすく、不感蒸泄が多くます。

早産児は不感蒸泄が多い

早産で生まれた赤ちゃんや低出生体重児もしっかりと管理されママやパパが触れ、声をかけてあげることで徐々に子宮外環境に適応し、母乳・ミルクなどの摂取量が増えるについれ赤ちゃんの体重は増加し、安定して来ます。
在胎週数や赤ちゃんの状態や疾患の有無によりますが、1500~2000gで出生した赤ちゃんが出生時体重に戻るには栄養の方法や摂取状況により異なりますが1~2週間を要し、出生時体重を超えた後、37週までの体重増加は1日20gを目標にするよう計画されます。

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