妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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保育器に入ると抱っこできないの?

早産児や低出生体重児だけでなく様々な理由で赤ちゃんは保育器で管理されます。
赤ちゃんを保育器使用の目的としては、保温、観察、感染防止、酸素投与、加湿などです。
早産で生まれた赤ちゃんは外の世界で生きるために必要な機能である体温の維持の未熟性、肺や心臓の機能などが未発達で生まれてきます。
そんな赤ちゃんにとって保育器は重要な機器です。
赤ちゃんの状態によりますが保育器に入っている赤ちゃんも抱っこすることはできます。点滴を受けていても可能な場合もあります。
多くのNICUで赤ちゃんがより快適な環境で過ごすことができるようディベロップメンタルケアが導入されています。

ディベロップメンタルケアとは

NICUではディベロップメンタルケアの一環として状態の安定している赤ちゃんにカンガルーケアを導入している病院があります。
ディベロップメンタルケアとは,早産児や低出生体重児、何らかの病気を持って生まれてきたハイリスク新生児に対して、新生児集中治療室(NICU)の中であっても外的ストレスをできる限り最小限にした環境のもとで赤ちゃんの成長や発達を促していこうとするケアのことをいい、NICUの環境調整、ポジショニング、タッチケア、カンガルーケア、哺乳支援、発達支援、ファミリーケアなどが行われています。

カンガルーケアとは

カンガルーケアとは、裸の赤ちゃんをママの素肌の胸の上に乗せて早期に親子の接触を行うことをいいます。
元々はコロンビアのボゴタの新生児集中治療室で経済危機の影響により新生児医療は人的、設備的に逼迫し、ママが赤ちゃんを素肌で抱っこし低体温を防ぐために行われました。
日本におけるカンガルーケアは、母子関係の強化や確立にあり、赤ちゃんの安全が大前提となります。

NICUにおけるカンガルーケア

出生直後から母子が分離され、NICUに入院するとママと赤ちゃんは触れ合う時間も少なく、赤ちゃんと接する機会も不十分なためママは赤ちゃんのこと、赤ちゃんのお世話や育児に関して大きな不安をかかえています。NICUをママと赤ちゃんの触れ合いのためにカンガルーケアが導入されました。
カンガルーケアにより、赤ちゃんは呼吸が安定し眠りが深くなり、体重増加にもつながるとされています。また、母親は母乳の分泌が促されます。一緒にいることで赤ちゃんの反応や個性の理解が深まり、愛着形成がすすむことがわかっています。

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