妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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体に付けられている機械はなに?

出生後に保育器に入り、体にカラフルな色のコードが付いた機械が付けられている姿を見るてママやパパは不安を感じられます。
早産で生まれた赤ちゃん、小さく生まれた赤ちゃんの多くはモニターなどを装着、手足に点滴が行われて管理されます。
生まれたばかりの赤ちゃんが可愛そう、生まれてすぐに辛い思いをさせたとママは自分を責めてしまうこともあります。
しかし、体に装着されいる器機は赤ちゃんを守るために必要なものです。
ハイリスク新生児に使用される器機はたくさんありますが、状態の落ち着いている早産児や小さな赤ちゃんにはパルスオキシメーターと心拍・呼吸モニターが装着されます。

パルスオキシメーターとは

酸素は生命を維持するために不可欠なもので、肺から酸素を受け取り全身へ運ぶ役割を担っているものが赤血球のヘモグロビンです。
動脈血酸素飽和度(サチュレーション)とは、動脈血の中の酸素と結合したヘモグロビンの量をパーセントで示したもので血液中の酸素量の指標となります。
パルスオキシメーターとは、経皮的(皮膚を通して)に動脈血酸素飽和度(Spo2)を測定する器機です。
酸素と結合している酸化ヘモグロビンは可視光線を当てると赤く見えるのに対して、酸素と結合していない還元ヘモグロビンは黒く見えます。
一方、赤外線を当てると酸化ヘモグロビンは黒く見え、還元ヘモグロビン赤く見えます。
このヘモグロビンの光学的特殊変化を利用して血液中の酸素濃度をリアルタイムに体表面からモニタすることで異常を早期発見し、赤ちゃんの呼吸管理を行う上で必要な器機です。

心拍・呼吸モニター

早産で生まれた赤ちゃんや小さく生まれた赤ちゃんに限らす新生児は呼吸の調節機能が未熟です。
早産で生まれた赤ちゃんは出生時の在胎週数により呼吸管理は大きく異なります。
心拍・呼吸モニターは赤ちゃんの状態をリアルタイムで把握できる重要なモニターです。
一般的に用いられる心拍・呼吸モニターは3電極法で赤・黄・緑の3色それぞれ赤が右鎖骨の下の上胸部、黄が左鎖骨下、側胸部で左肋骨の下にシールが貼られています。
心臓は微量の電気を周期的に発生し、その電気が心臓を収縮・拡張させています。心拍モニターは電気刺激の時間的間隔から心拍数を求め波形としています。
呼吸は、胸に貼られた電極の2つの間に微弱な電流を流し、呼気と吸気での電流の流れの差を曲線として描いています。

モニター装着の必要性

早産児ちゃんや1500~2000gの赤ちゃんのほとんどが保育器に収容し、保温、全身状態の観察が必要です。
呼吸機能や体温維持の機能が未熟な赤ちゃんは、無呼吸や徐脈となり急変することがあります。
異常の早期発見のために最低限でもパルスオキシメーターと心拍・呼吸モニターが装着されます。
状態が安定すればモニター類は外され、保育器からも出ることができます。
NICUや新生児室などでモニター類やベッドサイドの器機からアラームが鳴って不安なるかも知れません。
不安なことがあれば医師や看護師に尋ねましょう。
ママが不安で眠れないようなことがあればそれも赤ちゃんにとって重大な危機なのです。

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