妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中のインフルエンザワクチン接種

インフルエンザは毎年10人に一人が感染するといわれ、妊娠中は体力が低下し、風邪をはじめとする感染症にかかりやすくインフルエンザも心配な感染症の1つです。
妊娠中のインフルエンザウイルス感染は、重度の合併症や入院のリスクを高めるとの報告があり、厚生労働省は、流行時期の冬に入る前のインフルエンザの予防接種が推奨されていますが妊婦さんの中にはインフルエンザの予防接種をしても大丈夫かなどの疑問や不安を感じている方も少なくありません。
また、インフルエンザに感染した場合に抗インフルエンザ剤の服用について心配を訴える方もいます。

ワクチンとは

ワクチンは、いろいろな感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらの毒素を無毒化したりしたもので事前に投与することで免疫をつけるものです。
ワクチンは、不活化ワクチン、生ワクチン、トキソイドの3種類に分けられます。

妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫?

妊娠、授乳婦へのワクチン接種は、母体だけでなく胎児または赤ちゃんへの影響を考える必要があり、わが国では従来の予防接種実施規則においては妊婦にはワクチン接種も禁忌とされてきましたが1994年の予防接種法改正で従来の接種禁忌者は予防接種不適応者と接種要注意者とに分けられ、不活性化ワクチンは妊娠中でも接種可能となりました。

インフルエンザワクチンの胎児への影響は?

日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生ワクチンではないので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であ るとされています。妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります。
米国産科婦人科学会(ACOG)が、妊娠中の女性は全員インフルエンザの予防接種を受けるようガイドラインで呼びかけている。
ACOGによると近年発表された複数の研究で、妊娠中のインフルエンザワクチン接種の安全性と有効性が支持されているという。「インフルエンザ ウイルスは感染性が極めて強く、妊婦では肺炎、早産、その他の合併症を引き起こすことがあるため、特に危険である」とACOGのLaura Riley氏は述べている。

インフルエンザワクチンの接種時期?

インフルエンザワクチンは、ウイルスの病原性をなくした不活化ワクチンで接種してから体内に抗体が出来るまでにおよそ2~3週間かかるため、インフルエンザが流行し始める前の10月~12月中旬ころまでに受けておいた方が効果が高いといえます。
接種回数は、通常は1回の接種で有効とされています。

妊娠中のインフルエンザワクチン接種の注意点

接種時期に関しても妊娠の全期間において可能とされています。ただし、妊娠初期は自然流産の起こりやすい時期でもあることから避けたほうが良いとする意見もあります。接種する場合は接種予定の医師に予め確認をしておきましょう。
これまでワクチン接種で強い副作用が出た方や普段から卵アレルギーのある方は医師と相談しましょう。

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