妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の紫外線対策

妊娠中、女性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンがメラニン色素を生成するメラノサイトという色素細胞を刺激するためシミが増えたり、シミが目立ったりします。
さらに、妊娠中はメラニン色素も増えて色素沈着が起こりやすくなっているため、紫外線などの刺激でシミがになりやすくなっています。

妊娠中の紫外線対策のポイント

妊婦さんだけでなく世界保健機構(WHO)は、子供の紫外線対策の必要性を強く訴えています。

紫外線量の多い時間帯の外出はできるだけ控えましょう

紫外線環境保健マニュアルによると私たちが浴びる紫外線は、1 年のうちでは春から初秋にかけて強い(4〜 9 月に1年間のおよそ70 〜 80%)。1日のうちでは正午をはさむ数時間が強い(夏、冬それぞれ午前 10時〜午後2時に1 日のおよそ60%、70〜75%)となっていますので紫外線が多い季節には、10~17時にはできるだけ屋外で過ごす時間を少なくするよう心がけましょう。やむを得ず紫外線量の多い時間帯に外出する場合は、紫外線対策をしっかりとおこないましょう。

UVクリームを使用しましょう

紫外線対策の必需品である日焼け止め・UVクリームについてきちんと理解し、正しく使いましょう。
まずは、SPFとPAについて。
SPFは、Sun Protection Factorの略で主にUV-Bの防止効果の指標となる数値で数字が大きいほど効果が高くなります。SPF20やSPF50+などと表記されています。
PAとは、Protection Grade of UVAの略でUV-A防御指数ともいい、UV-A波の防止効果の指標で、PA++++、PA+++、PA++、PA+の4段階があり、+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示しています。
塗り方のポイントは重ね塗り、塗り残しやムラがないよう塗るのがポイントです。
妊婦さんは肌が敏感になっていますので成分によっては肌トラブルを起こすことがありますのでパッチテストをおこないましょう。
帰宅後は、きちんとクレンジング洗顔を行いましょう。成分が残っていると肌ダメージの原因になります。

帽子や日傘、UVウエアを使用しましょう

UVカットウエアやUVカットされている帽子・日傘など、紫外線から身を守るグッズがたくさんありますので上手に活用しましょう。サングラスや紫外線カットメガネで眼への暴露を防ぐことができます。
UVカット加工がしていないものは、一般的に黒や紺などの濃い色が紫外線を通しにくいとされています。

できるだけ日陰を通りましょう

直射日光が当たらない日陰では反射することで紫外線は浴びてしまいます。
一般的に日陰では、紫外線量の約半分の50%は反射してくるのですが日陰では約50%の紫外線を防ぐことができるといわれています。ただし状態によっては効果が期待できないこともあります。

過剰な日焼け対策の健康に対する影響

妊婦の過度な日焼け対策が乳幼児に健康被害をもたらしているといわれています。
妊婦が日光を浴びることを極端にさけることにより新生児にビタミンD欠乏症の症状が見られることがわかりました。
ビタミンDは主に日光にあたることで作られるのですが、妊娠中に妊婦が日光を浴びる量が少ないとビタミンDが産生されず、胎児のビタミンDが不足し、新生児がビタミンD欠乏症なってしまうということです。
新生児ビタミンD欠乏症の予防のためは夏なら1日に10~15分、冬であれば1日に1時間程度、屋外で日光にあたるようすすめられています。
日傘や帽子をかぶってから涼しい時間帯にお散歩してはいかがでしょうか。

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