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助産師からママと赤ちゃんへ胎芽期・胎芽の成長 | 胎児の発育と器官の成熟

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妊娠を理解するための基礎知識として胎芽期・胎芽の成長について解説。
妊娠10週未満(受精後8週未満)を胎芽といい、胚子の外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つの胚葉に分化し、それぞれの胚葉から器官原基を形成されます。

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胎芽期・胎芽の成長

直径約0.1ミリ程度であった1個の受精卵は、分裂を繰り返します。
受精後4週では、まだ尾のような部分もありヒトらしい姿にはなっていません。
受精後5~6週になると尾の部分は短くなり、受精後9週には尾はなくなりヒトの姿になります。
外観だけでなく、受精後3~4週の頃には心臓のもとが形成され、血液の循環が始まり、受精後5~8週には目や鼻、耳、骨などができ始め、受精後8週までの間にほぼ基本的な器官が形成されます。

胎芽期とは

ヒトの発生は受精により始まりますが妊娠10週未満(受精後8週未満)を胎芽といい、妊娠10週以降(受精後8週以降)を胎児と呼びます。
着床がすすむにつれて、羊膜腔とよばれる間隙とそれをとり囲む羊膜が形成されます。
受精2週目には、内細胞塊から2種類の細胞が分化し、円盤状の胚盤(二層性胚盤)を形成します。羊膜腔に面した細胞を上胚盤葉、胚外体腔に接する細胞を下胚盤葉(原始内胚葉)とよびます。
胚外体腔はやがて卵黄嚢を形成します。卵黄嚢内胚葉の細胞から胚外中胚葉が出現し、羊膜と卵黄嚢をとり囲みます。
受精後第3週には二層性胚盤が3層性胚盤に変化し、上胚盤葉の細胞から胚子の外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つの胚葉が分化し、それぞれの胚葉から器官原基の形成がおこなわれます。

器官原基の形成

外胚葉、中胚葉、内胚葉のそれぞれの胚葉から器官原基の形成がおこなわれます

外胚葉

外胚葉は皮膚ならびに皮膚付属物、中枢神経系(脳・脊髄など)、末梢神経(自律神経など)、眼球の網膜、水晶体、歯のエナメル質、毛、爪などが形成されます。

内外胚葉

内胚葉からは肺の上皮・咽頭・気管や消化管 (食道・胃・腸など)の内面をおおう上皮、肝臓や膵臓などの腺細胞、甲状腺、副甲状腺、胸腺、膀胱などが形成されます。

中胚葉

中胚葉からは骨、筋肉、軟骨や結合組織、真皮などが生じ、心臓血管系(心臓・血管・リンパ管など)、脾臓、腎臓、生殖器系などが形成されます。

各妊娠週数の胎芽の特徴

妊娠週数における胎芽の特徴を下の表に示します。

妊娠5週
(胎齢3週)
妊娠6週
(胎齢4週)
妊娠7週
(胎齢5週)
妊娠8週
(胎齢6週)
妊娠9週
(胎齢7週)
妊娠10週
(胎齢8週)
週数 妊娠5週の胎芽 妊娠6週の胎芽 妊娠7週の胎芽 妊娠8週の胎児 妊娠9週の胎児 妊娠10週の胎児
頭殿長
4㎜ 8㎜ 13㎜ 18㎜ 30㎜
胎芽の
特徴
心拍数が開始 眼・耳・下肢・上肢の器官の形成が開始 頭部と体幹部の区別ができるようになる 四肢を確認することができるようになる 尾部が消失する。骨の形成が始まり、手足の指が発達する 中枢神経系・循環器系、呼吸器系、外生殖器系などのすべての主要な器官および器官系が形成される
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