里帰り分娩
里帰り分娩とは、里帰り出産、帰省分娩とも呼ばれ、妊婦さんの実父母の居住する実家へ帰り、そこを拠点として出産することをいいます。
多くは、妊娠30~35週程度で里帰りし、出産後1~2か月滞在し、自宅に戻るケースが多いようです。
里帰り分娩の利点
里帰り分娩の利点は、実父母からの家事や育児などの身体的、心理的援助を受けられる点にあります。
里帰り分娩の欠点
- 妊娠後期および産褥早期の移動により母子に負担がかかる。
- 妊娠期から一貫した健康管理、保健指導を受けにくい。
- 出産する病院などの施設側は妊娠経過などの情報が不足しがち。
- 病院などの施設についての情報が間接的で不足しがち。
- 産科的な異常がやや効率である。
- 異常が生じた場合、夫やパートナーが不在であることで迅速な対処に不都合となりやすい。
- 周産期に家族(夫、こども)が分離して過ごすことから新しい家族としての絆や家族の役割獲得の自覚が遅れやすい。
- 実家の実父母に依存しやすく、自宅に戻った後の生活への適応の妨げとなりやすい。
- 居住地で設定されている行政サービスが受けられないことがある。
里帰り分娩を考えている方へのアドバイス
- 出産する病院に関する情報をできるだけ多く集めましょう。
- 早めに出産場所を決定しましょう。
- 里帰り分娩は転院ということになりますので紹介状を書いてもらいましょう。
- 妊娠経過に問題がない場合は、妊娠34~35週までに。帰省の時期は医師に相談してみましょう。
- 帰省前には必ず妊婦健康診査を受けましょう。
- 里帰り分娩を行う病院に妊娠中に一度受診しておくと安心です。
- 身体に負担がないよう交通手段や帰省の時期を考えましょう。
- 飛行機を利用して帰省する場合は、航空会社に問い合わせて確認しておきましょう。
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