妊娠中の体の清潔
妊娠中は、新陳代謝が亢進し、発汗や帯下が増えるために体の清潔を保つために入浴やシャワーは大切なものです。
妊娠中の入浴
妊娠に伴う体の変化のために、入浴やシャワーのときに注意することがあります。
- きれいなお湯で、熱すぎずぬるすぎず適度な温度でゆっくり楽しみましょう。
- 長湯は避けましょう。
- 浴室は滑りやすいですから十分に注意しましょう。
- 肌が敏感になっていますから石鹸やシャンプーは刺激の少ないものを選びましょう。
- 暑い日などは1日に何回かシャワーを浴びても良いですが、毎回の石鹸は刺激になり過ぎますからお湯だけで済ませましょう。
- 温泉や銭湯などは温度や時間に注意し、転倒にはくれぐれも注意しましょう。
妊娠中の外陰部の清潔
妊娠中はエストロゲンの影響で膣の分泌物が増加します。
とくに妊娠後期は帯下が多く不快に感じることがあります。
さらに、妊娠中は抵抗力が落ちているため、カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎にかかりやすい状態にあります。
外陰部の清潔と保つためには、
- 下着は通気性の良いコットン性がお勧めです。
- ウォシュレットやビデによる線上を行いましょう。
- 帯下が多いときにはこまめに下着を交換するか、おりものシートを利用しましょう。
- 痒みなどがある場合には、石鹸を使うことで刺激になりますので控えてください。
カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎は受診して治療を受ける必要がありますから、帯下の性状、色、量、臭い、痒みなどしっかりと観察しましょう。
- カンジダ膣炎の帯下の特徴は、豆腐かすのようなボロボロした帯下で、外陰部の痒みはとても強い。
- トリコモナス膣炎の帯下は、緑黄色で泡沫状の帯下、特有の臭いがあり、外陰部の痒みは強い。
- 絨毛膜羊膜炎は、黄色の帯下、帯下量の増加以外に顕著な自覚症状はありません。
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