妊娠中の旅行
妊娠中に旅行することは流早産の危険から避けた方が良いとされています。
妊娠中の旅行を避けなければならない理由
- 旅行で利用する乗り物の振動が子宮収縮の誘因となる可能性がある。
- 日程的に無理をして過労やストレスとなることがある。
- 旅行中にトラブルが起こった場合、その土地の病院で初めて診察をうけなければならず、適切な対処を受けにくい。
妊娠中の旅行の条件
妊娠中の旅行の条件として、
- 流早産の危険な時期を避けること。
- 母体・胎児とも健康であること。
- 旅行中の安全が予想されること。
- けっして無理をせずに慎重な計画と行動をとること。
妊娠中に安全に旅行するために
- 旅行直前に受診して問題のないことを確認すること。
- 同行者があり、荷物は宅配便などを利用してできるだけ少なくすること
- 乗り物は振動の少ない飛行機や列車、車に乗りなれていれば車でもよいが運転者がいて休息を十分にとりながらとする。
- 行く先や途中の医療施設を見つけておき、母子手帳と保険証を携帯する。
- 予定した旅行の当日や途中であっても、身体の変調を感じたら必ず医療などの専門家の診察を受けるようにする。
- 計画は余裕をもって、できたら一ヵ所に滞在してくつろげるプランの方がよい。
母子の安全のために、決して無理をしない行動をとるようにしましょう。
妊娠中の海外旅行
妊娠中の海外旅行は、何かトラブルがあったときの対応に不安がありますからあまり勧められません。
安定期で妊娠経過が順調で、どうしてもという場合は、まず医師の診察を受け、確認する必要があります。ほとんどの医師が、自己責任でと説明いう説明があります。
許可が出た場合は、旅行代理店などに妊娠中であることを告げ、旅行先で日本人の医師がいる医療機関、宿泊先からの交通手段などを調べてもらいましょう。
外国の医療費は高い場合がほとんどで、妊娠におけるトラブルが旅行保険では認められていないものもありますから事前に確認しておく必要があります。
旅行先で何が起こるかわかりませんから、事前に産婦人科で便秘薬や風邪薬などをもらっておくと良いでしょう。
また、これまでの妊娠経過や現在の状態を現地の言語で記載した記録のほか、母子健康手帳、妊婦検診記録、予防接種記録を持参し、診療を受ける際には必ず提出しましょう。
飛行機内では、気圧が低下するため腸内管内のガスが膨張し、お腹が張ったり、つわりのような症状がみられる場合がありますから炭酸飲料や発酵食品などは控えましょう。
また、エコノミークラス症候群が発症予防のためにときどき機内を歩いたり、足の運動を行ったりし、水分を十分とるように心がけましょう。
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