妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の正しい姿勢

猫背や腰痛に悩む女性は多く、妊娠すると悪化する方も少なくありません。

妊娠中の姿勢

妊娠週数が進につれて大きくなった子宮のため重心が前方に移動し、その結果、前に倒れないようにするために腰椎の前彎がきつくなり、胸椎の後彎も増強し、頚椎は直立に近くなります。
また、エストロゲンなどの影響により、恥骨結合や骨盤の関節や靭帯が軟化し、関節は運動性が増した状態にあります。
さらに、運動不足などが原因で筋肉が衰え、正しい姿勢を保つことができなくなります。
これらの原因で妊娠中に多くの方が腰痛を訴えます。

妊娠中の正しい姿勢

妊娠中の反り身の姿勢は、腰痛の原因となるためできるだけ正しい姿勢をとるよう心がけることが大切となります。
正しい姿勢とは

  • 頸を伸ばす。
  • 下腹部を引っ込める。
  • 臀部の筋肉を収縮させて骨盤を上方に傾ける。
  • 両足を床につける。

例えば、壁に後頭部、両肩、臀部を付け、両肩、臀部の隙間をできるだけ少なくすると正しい姿勢がとれます。
この正しい姿勢で立つ、歩く、座るよう心がけることで、胎児の位置を正しく保ち、胎児の重さを骨盤がしっかりと支え、全身の筋肉のバランスも保つことができます。
ただし、同じ姿勢を長時間続けることで疲労を招くことになるため、ときどき変えることが必要で、椅子や座椅子、壁、クッション、座布団などを利用しましょう。

妊娠中の日常の動作

下腹部や腰部に力の入る動作、重いものを持つ・運ぶ動作、足を激しく動かす動作などは、腹圧がかかり、子宮に刺激を与え、子宮に充血を起こし、流産の原因となることがあるため、避けたほうが良いでしょう。
具体的に下記の動作の時には注意が必要です。

椅子に座るとき

椅子に座るときには、できるだけ深くかけ、背骨を伸ばすようにして、背もたれに体を預けるように心がけましょう。
柔らか過ぎるソファーは、臀部が沈むような椅子は逆に腹部が圧迫されるため適していません。腹部が圧迫されないように座る部分に傾斜をつけたものが楽に座れます。
足を組むと一時的には楽ですが、骨盤から背骨全体にゆがみを引き起こします。どうしても足を組むときには、左右の足を交互に組むよう心がけましょう。

畳や床に座るとき

横すわりやおしりをペタンと床に付ける座り方は、骨盤や背骨を歪めてしまい、腰痛を招いたり、悪化させたりします。
骨盤と背骨が正しい位置にくる正座が良いのですが、長時間では足がしびれるため、あぐらで交互に片膝を立てるよう座ることが楽です。

台所などでの立ちかた

台所や職場で立つ場合には、両足を少し開き、左右の足を多少前後させる姿勢が望ましい姿勢となります。ときどき、左右の足を変えるようにしましょう。
中腰の姿勢を避けるため、作業台やテーブルの高さを調整したり、椅子に腰掛けて作業するなど工夫しましょう。

階段の昇降のとき

階段の昇降のときには、前かがみにならないよう、ゆっくりと重心を片方の足にのせ、もう一方の足を動かすようにしましょう。
お腹が大きくなると、自分の足下が見えにくくなると同時に体型的にも不安定ですから、階段の昇降のときには必ず手すりを利用しましょう。

物を持ち上げるとき

子どもを抱き上げたり、重い物を持ち上げたりするときには、かがんだ姿勢のまま持ち上げず、いったん腰を落としてしゃがみ膝をついた姿勢にし、物を体に引き寄せてから持ち上げましょう。

寝るとき

柔らかい布団やマットレスは背中やお尻が埋まってしまい腰の反り返りが強くなり、背中や腰の筋肉が緊張します。
できるだけ固いマットや布団を用いましょう。
横向きでエビのように膝を深く曲げ、丸くなって寝ると背中に負担がかからず楽に休めます。両膝の間にクッションや座布団をはさんだり、抱き枕を抱えるようにすると楽になります。

前かがみの姿勢のとき

アイロンかけや料理をするときに前かがみの姿勢で行うと腰に負担がかかります。
背骨をまっすぐに伸ばすような姿勢で行いましょう。
掃除機をかけるときには、中腰の姿勢は良くありませんから掃除機の柄を調節し、腰を伸ばした状態で使用できるような長さにしましょう。
掃除機のホースを操作するときには、同じ方の手足を出すのではなく、出した方の手と反対の足を出して掃除機を操作するように心がけましょう。

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