妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠中の薬の服用は医師に確認

母親が服用した薬のほとんどは胎盤を通過して、胎児の体内へ入りますから、母親が服用した薬は胎児も服用したことになります。
薬の中には、胎盤をより通過しやすいもの、通過しにくいもの、胎児へ大きな影響を与えるもの、ほとんど影響しないものと様々なものがあります。
また、同じ薬でも服用する時期によって影響が強く出るものもあります。
このようなことから妊娠中は安易に薬を服用することは避けなければなりません。
しかし、母体の治療のために薬の使用が必要になることもあります。
医師が処方する薬に関しては、胎児への影響が少ないもの、より安全なものをと考え処方されますので心配しすぎることなくきちんと服用し、早く病気を治すことが大切です。
一番怖いことは自己判断で安易に薬を服用することです。
医師や薬剤師に相談した上で薬の服用をすることが大切なことです。

妊娠の時期と薬の影響

妊娠中の薬の服用で気をつけなければならないことは薬を服用する時期です。

受精前から妊娠3週末の薬の影響

受精前の卵子への薬の影響については、わからないものも多いのですが仮に影響を受けた場合には、卵子は受精能力を失うか、受精しても着床することができず、ごく早期に流産してしまいます。
出生に至った場合には、薬の影響を受けなかったか、受けたとしてもダメージを修復し健康な赤ちゃんを出産したことを意味します。
すなわち、流産するか健児を出産するという、”all or none ”の法則に支配されていると考えられています。

妊娠4週から妊娠7週末の薬の影響

胎芽の主要な器官が形成、分化していく時期にあたるため薬の影響を受けやすく、大きな形態的奇形の発生頻度の高い時期であるため臨界期といわれ、とくに注意が必要な時期にあたります。
この時期には、赤ちゃんの中枢神経や心臓、消化器、四肢など体の重要な器官が形成され、器官や機能に奇形を起こす可能性があることを催奇形性といいます。
この時期に催奇形性の高い薬を服用すると他の時期よりも赤ちゃん影響が出る可能性が高くなります。

妊娠8週から妊娠15週末の薬の影響

胎児の大部分の器官の分化は終了していますが、外性器、口蓋、中枢神経系の形成は続いていますからなお慎重に対応する必要があります。

妊娠16週から分娩までの薬の影響

器官の分化は終了していますから形態的な大きな奇形の心配はほとんどありません。
しかし、中枢神経系、生殖器系、感覚器系、その他の臓器も形態的、機能的に発育していますからこれらの発育や発達が抑制され、その結果として、外性器異常、知能障害、子宮内発育障害、呼吸障害などをきたす危険がありますからやはり注意が必要です。
また、飲む時期によって胎児に悪影響を及ぼす薬もあります。

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