妊婦健診での内診の目的は?
妊娠期間に内診が行なわれる時期や回数はそれぞれの病院で違いがあります。
それぞれの時期に行われる内診の意義や目的を知ることで少しはリラックスして受けることができると思います。
初診の時内診の目的
初診時に行われる内診では以下のようなチェックが行われます。
- 膣~膣炎、膣感染症、膣部びらん、ポリープなど。
- 子宮~正常妊娠の診断、流産兆候の有無、さらに子宮自体の大きさ、前屈・後屈、左右の向き、形、かたさ、子宮筋腫の有無、などを診ます。
- 卵巣~卵巣の大きさや異常の有無を診ます。
- さらに内膜症や筋腫の有無、周囲との癒着の状態など。
妊娠中期の時内診の目的
妊娠中期においては特に問題がないと内診は行なわれません。妊娠中期に内診が行われる目的としては以下のようなチェックが行われます。
- 子宮が開いていないかどうかを診ます。
- 痛みや出血などの自覚がないまま子宮が開いてしまう子宮頚管無力症の有無を診ます。
妊娠後期の時内診の目的
- 分娩に向けて子宮の状態がどれだけ準備ができているかを診ます。
- 子宮口の開き具合ややわらかさ、あかちゃんの下がり具合、破水の有無など
内診の方法
- まずは外から外陰部を診て、炎症や感染症がないかを診ます。
- 膣鏡という器械を膣へ挿入し、軽く広げた状態で膣や子宮の入り口などを直接見て診察します。
- 人差し指だけ、または人差し指と中指の二本の指を腟内に挿入しもう片方の手をおなかの上に当て軽くおさえ診察します。おなかの上に置いた手と膣に入れた指の両方で子宮・卵巣などを診察します。
- 妊娠の極初期、初診時はおなかの上からの超音波では胎嚢や胎芽が確認できないことが多いので、内診時に経膣プローブという棒状の超音波の器械を挿入し、子宮の中を診ます。
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