超音波検査は何を診ているの?
超音波は一定方向に進み、物に当たるとはねかえって来る性質をもっていて、この超音波をプローブという器械から放出し、胎児に当たってはねかえってきたものを画像処理、診断に活用されます。
妊婦健康診査で行われる超音波検査では妊娠各期で診察内容が異なります。
妊娠初期での超音波検査
- 胎嚢や胎芽の確認により正常妊娠の診断。
- 胎嚢や胎芽、胎児などのサイズの測定を行い、妊娠週数や分娩予定日を算出。
- 単胎か多胎かの診断。
- 胎児心拍の確認。
- 子宮や卵巣の診察
妊娠中期での超音波検査
- 胎児の発育状態と推定体重の算出。
- 胎児の異常や奇形の診断。
- 胎児の性別。
- 胎盤の位置。
- へその緒の状態。
- 羊水の量。
- 子宮や子宮頚管長など。
妊娠後期での超音波検査
- 胎児の発育状態と推定体重の算出。
- 胎児の異常や奇形の診断。
- 胎児の位置や体の向き。
- 胎児の活動の様子。
- 胎盤の位置と状態。
- へその緒の様子と血流の状態。
- 羊水の量。
- 子宮や子宮頚管長など。
アドバイス
超音波検査はその検査法によって膀胱に尿が溜まっていた方が良いときと、排尿を行い膀胱をからにしておいた方が良いときがありますから受診時にトイレへ行く場合は受付で確認した方が良いと思います。
妊娠初期、経腹プローブ法では膀胱に尿が溜まっている方がよりはっきり見えることがあります。
これは膀胱内の尿が超音波の透過性を高めることと、尿が溜まっていないと腸が邪魔して見づらいこともあります。
逆に、経膣プローブ法では膀胱内に尿が溜まっていると子宮が圧迫されて見づらいことがあります。
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