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助産師からママと赤ちゃんへ妊娠用語辞典・『せ』:妊娠用語辞典

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妊娠を理解するための基礎知識として妊娠用語辞典『す』の項目。
切迫早産、前置胎盤、正期産、前駆陣痛など妊婦健診で使われる専門用語、医学用語を中心に妊娠に関する用語『せ』で始まる妊娠に関する専門用語、医学用語を検索。

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妊娠用語辞典・『せ』

『せ』で始まる専門用語、医学用語

精液検査(せいえきけんさ)

一定の禁欲期間をおいたあと、マスターべ一ションで採取した精液の精子濃度、運動率、奇形率などを調べる検査。精液の状態は体調やストレスなどによって変動するので、1~3週間以内の間隔で2回以上検査を行います。

精子無力症(せいしむりょくしょう)

精子運動率が、半分以下をいう。または直進する精子が25%未満をいいます。

性感染症(せいかんせんしょう)【STD】

性行為や性的な接触によって感染する病気の総称です。
別名STD=Sexually(性行為)Transmitted(感染)Diseases(病気)とも呼ばれています。
代表的な病気は「カンジダ膣炎」、「淋病」、「梅毒」、「クラミジア感染症」、「性器ヘルペス」などがあります。また「エイズ」もこの性感染症に含まれます。
妊婦が性感染症に感染していると、母子感染の可能性が出てくるため、初期の治療が非常に大切になってきます。
感染しないためにはまず、コンドームを使用すること、パートナーを特定することが大切です。また妊娠を希望している場合は性感染症にかかっていないかどうか事前に検査をして下さい。万が一感染していたら、完全に治療してからの妊娠を心がけましょう。

性染色体(せいせんしょくたい)

ヒトの性染色体には、XとYがあり、この組み合わせによって遺伝子的性が決定されます。遺伝的な性では、X染色体を2本もつもの(XX)を女性、X染色体とY染色体を1本ずつもつ(XY)を男性といいます。

染色体異常(せんしょくたいいじょう)

染色体の数および構造上に現れる異常のことをいいます。
染色体異常として代表的なものはダウン症候群があります。
男女とも高年になると、精子と卵子も老化するため、受精卵に染色体異常をきたす確立も上がります。さらに、高年での出産は流産率が高くなりますが、主な原因として児の染色体異常があげられます。

成人T細胞白血病(せいじんてぃさいぼうはっけつびょう)【ATL】

成人T細胞白血病は、別名「ATL」とも呼ばれ、白血球の一種であるリンパ球のうち、T細胞がHTLV-1というウイルスに侵されてガン化する白血病です。
母乳や性交渉で感染しますが、ウイルスの感染力が弱い上に潜伏期間が長いので、平均60歳で発病します。
九州、沖縄、四国に多くみられ、40歳以上の人に多くみられ、キャリアは日本全国で120万人とされています。
けれども、発病率はきわめて低く、2000人について1人の患者が発生する程度です。
今のところ、どのような人が発症するのかまだわかっていません。
主な感染経路は母子感染で、母乳を通しての感染があります。性行為での感染もありますが、性行為での感染では、精液内のヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型が原因で男性から女性への感染経路のみです。他には、輸血による感染があります。
症状としては、発熱、発疹、全身に広がる軽度のリンパ節腫脹、高カルシウム血症、脾水腫、腹水などです。

正期産(せいきさん)

妊娠37週より妊娠42週未満の間の分娩をいい、この時期に誕生した赤ちゃんのことを正期産児といいます。

セカンドオピニオン

診断や診察方針について主治医以外の意見を聞くことをセカンドオピニオンといい、近年増えてきています。十分納得して、検査や治療、手術や分娩などを受けるためにセカンドオピニオンを受けます。

切迫早産(せっぱくそうざん)

妊娠22週以降37週未満で子宮頚管が軟らかくなったり、子宮の入り口が開き始めたり、子宮収縮が頻回にある場合を切迫早産といいます。
早産を予防するために安静や子宮収縮抑制剤の投与などが行われ、状態が改善しない場合は入院し安静、点滴治療が行われます。

切迫流産(せっぱくりゅうざん)

切迫流産とは、流産の状態を表現したものではなく、妊娠初期の子宮からの出血を主徴とした症状に対する名称のこと。
病態は、流産発生の危険がある状態で、少量の出血、軽度の下腹部痛、下腹部の緊満感、腰痛などをの症状がみられ、胎芽(胎児)、心拍動を認め、妊娠の継続は可能である場合があります。

前期破水(ぜんきはすい)

前期破水とは、分娩陣痛が始まる前に卵膜が破れ羊水が流出することをいいます。
治療方針は妊娠週数によって異なります。
妊娠34週以降であれば胎児の肺が成熟しているため自然に陣痛を待つことになります。
妊娠34週以前であれば、安静、子宮収縮抑制剤の投与、感染防止のため抗生剤の投与がなされ胎児の肺の成熟を待ちます。

前駆陣痛(ぜんくじんつう)

前駆陣痛とは、痛みが来る間隔が不規則で結局は痛みが消える陣痛。痛みの強弱も安定せず陣痛の予行練習と言われています。

全前置胎盤(ぜんぜんちたいばん)

胎盤が内子宮口を完全におおう前置胎盤のことを全前置胎盤といいます。

前置胎盤(ぜんちたいばん)

胎盤の一部または大部分が子宮下部に付着し、内子宮口に及んでいるものを前置胎盤といいます。
内子宮口にかかる程度により、内子宮口を全部胎盤が覆ってしまった状態のものを「全前置胎盤」、内子宮口の一部分が胎盤でふさいでいる状態のものを「部分前置胎盤」、内子宮口の端に胎盤がかかっているののを「辺縁前置胎盤」といいます。
妊娠後半では子宮下部が伸展するために胎盤の付着部位が剥離して、大出血をきたすことがあります。
胎盤は妊娠が進むにつれて子宮底の方へ成長し、上方へあがってくる可能性がありますので経過観察が行われます。
痛みのない出血をくりかえしたり、分娩のときに大出血を起こす可能性がある場合は帝王切開での分娩になります。

先天異常(せんてんいじょう)

出生以前の時期になんらかの原因によって、出生後に形態異常または機能異常が発生したものをいい、その後の発育成長で回復しないものをいいます。

先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)

免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して、出生児に先天性風疹症候群(CRS)と総称される障害を引き起こすことがあります。
CRS の3大症状は先天性心疾患、難聴、白内障である。このうち、先天性心疾患と白内障は妊娠初期3ヶ月以内の母親の感染で発生するが、難聴は初期3ヶ月のみならず、次の3ヶ月の感染でも出現する。しかも、高度難聴であることが多い。3大症状以外には、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたります。
予防で重要なことは、十分高い抗体価を保有することであり、既に自然感染で免疫を獲得していることが明らかな者以外は風疹ワクチンで免疫を付ける必要があります。

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