妊娠・出産・赤ちゃん Dear mom~助産師からママへ

助産師からママと赤ちゃんへ妊娠用語辞典・『さ』:妊娠用語辞典

妊娠・胎児の基礎知識のメニュー

妊娠を理解するための基礎知識として妊娠用語辞典『さ』の項目。
逆子、里帰り分娩、催奇形因子など妊婦健診で使われる専門用語、医学用語を中心に妊娠に関する用語『さ』で始まる妊娠に関する専門用語、医学用語を検索。

スポンサーリンク

妊娠用語辞典・『さ』

『さ』で始まる専門用語、医学用語

催奇形因子(さいきけいいんし)

胎児に形態異常を起こさせる因子を催奇形因子といい、母体のが使用した薬剤、放射線、高血糖、風疹などがあります。

催奇形性(さいきけせい)

胎児に奇形を起こす性質のこと。受精卵が胎児に発達する個体発生のかなり早い段階で、何らかの因子が作用した結果、胎児に外観的または解剖学的な奇形を発生させることがある。
催奇形因子には、サリドマイドなどの化学物質のほか、物理的因子(放射線など)、生物的因子(ウイルスなど)、生理的因子(絶食など)、環境因子(酸素欠乏など)、遺伝的因子が知られています。

臍帯(さいたい)

いわゆる「へその緒」のことで胎児と胎盤を結ぶもので、酸素や栄養を運ぶコード状のものが臍帯といいます。
臍帯は2本の臍帯動脈と1本の臍帯静脈が、ゴムのようなブヨブヨのワルトン膠様質といわれるもので包まれています。
妊娠10ヶ月において、長さ約50~60㎝、直径1~2cmとなります。

サイトメガロウイルス(CMV)感染症

サイトメガロウイルスは、ヘルペスウイルス科のDNAウイルスで、どこにでもいるありふれたウイルスであるため結果的にほとんどのヒトが感染します。
サイトメガロウイルス感染は直接的、間接的なヒトとヒトの接触によって起こり、感染源になりうるものとしては、尿、唾液、鼻汁、子宮頸管粘液、腟分泌液、精液、母乳、涙、血液などが知られている。
感染症は不顕性であるが、健常人でも初感染に際して伝染性単核球様の症状を呈する場合がある。主に臨床的に問題となるのは、先天性(胎内)サイトメガロウイルス感染症および免疫不全患者での日和見感染症です。
妊娠中のサイトメガロウイルス初感染では、経胎盤的に胎児にも感染し、感染児に重い後遺症を残すこともあります。感染児の多くは無症状であるが、重症の場合は肝脾腫大、黄疸、出血などの症状の他、小頭症や水頭症などの神経障害も加わり、胎児や新生児が死亡することもある。出生時には無症状であっても、5歳頃までに難聴や知能障害、運動障害、眼の異常などの続発症状が発症する場合もあります。
未感染妊婦が妊娠前半期にサイトメガロウイルス感染に初感染すると、胎児に巨細胞封入体症を引き起こす可能性があるため、この未感染妊婦の増加が問題視されています。
現在、有効な予防法、治療法はなく、スクリーニングも行われていません。

臍静脈(さいじょうみゃく)

臍帯静脈には胎盤から流れてきた酸素を含んだ血液が流れこみ、その血液は胎児を循環した後、臍帯動脈を通って母体に戻ります。胎児と胎盤をつなぐ臍帯は2本の臍動脈と1本の臍静脈でできています。
つまり、胎児の臍帯動脈に静脈血が流れ、臍帯静脈には動脈血が流れています。

臍動脈(さいどうみゃく)

胎児と胎盤をつなぐ臍帯は2本の臍動脈と1本の臍静脈でできています。
臍動脈は胎児側から胎盤、母体へ戻る血管。
二酸化炭素や老廃物を含む静脈血が流れていています。

逆子(さかご)

胎児はふつういちばん大きな頭を下にした頭位、いわば「逆立ち」状態の頭位です。
逆子は何かの原因で頭が上、おしりや足が下にある状態をいいます。
妊娠中期までは30~50%が逆子ですが、大半は分娩時までには自然に回転し頭位となり、分娩時においては、3~5%あまりとなります。
医学用語では骨盤位といい、先進部の種類によって、殿位、膝位、足位の3つに分類されます。殿位、膝位、足位の順に分娩時の危険性が高くなります。

里帰り出産・分娩(さとがえりしゅっさん・ぶんべん)

里帰り出産・分娩とは、妊娠中は妊婦の居住地の施設で妊婦健診をうけ、分娩のみ妊婦の実家に戻っておこなうことをいいます。
妊娠30週から35週頃に里帰りし、産後1から2ヶ月滞在してから自宅へ戻ります。
里帰り出産の長所としては、①出産後、援助者がいるため産褥の安静を得られる、②出産後の援助者によって育児の知恵をえることができる、③親しい人たちにかこまれて、精神的安定感をえることができる、などがあります。
短所としては、①妊娠中からの継続した検診が中断されるために、妊娠経過や保健指導の詳細が帰省先の施設に十分につたわらない、②帰省先の施設での分娩時、知らないスタッフが多く緊張しやすい、③帰省地と居住地に移動中の安全が確保しにくい、④親役割取得の貴重な時期に夫婦および父子のコミュニケーションが少なく、⑤援助者が複数いる場合は、育児をはじめ身の回りのことに過剰に依存する、⑥里帰りから居住地に帰ったときに、育児や生活に戸惑うことが多いなどがります。
日本では、伝統的に里帰り出産を選択する人も少なくないが、その場合は出産場所をできるだけ早く決定し、妊娠期間中に一度受診しておくことが望ましい。

スポンサーリンク