妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
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妊娠とB型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって起こる病気です。
B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
B型急性肝炎では、性行為、医療従事者の針さし事故、注射針の使い回し、入れ墨などが主な感染経路となります。一方、B型慢性肝炎の大半は、母子感染が原因です。
B型急性肝炎では、感染しても症状があまりみられずに60~70%の人は治癒します。しかし、残りの30~40%の人では典型的な急性肝炎の症状がみられます。
B型肝炎ウイルス保有者の母親から母子感染した子供の多くは、症状のない無症候性キャリアとなり、その後の人生のいずれかの時期に気づかないうちに肝炎を発症して治癒します。
しかし、なかにはウイルスの抑え込みがうまくいかずに肝炎の状態が続いてしまう人もいます。このような状態をB型慢性肝炎と呼び、肝機能が低下し、疲れやすい、だるい、食欲がない、ときには尿の色が濃いなどの症状が現れることがあります。

B型肝炎ウイルス(HBV)の感染と経過

HBVキャリア:妊娠中にHBVに罹患した妊婦でHBs抗原(+)HBe抗原(-)の場合、分娩時に産道感染の起こる確率は10%、新生児が無症候性キャリアになるのはまれです。
HBVキャリア:妊娠中にHBVに罹患した妊婦でHBs抗原(+)HBe抗原(+)の場合、分娩時に産道感染の起こる確率は90%、新生児が無症候性キャリアになる確立は80%です。

B型肝炎(HB)の母子感染防止

b型肝炎母子感染防止事業として、妊娠初期に全妊婦に対しスクリーニングを行って児の感染リスクを測り、リスクに応じた感染防止対策がとられます。
妊婦でHB抗原(+)HBe抗原(+)のハイリスク群では高率に感染・キャリア化するためHB抗原(+)HBe抗原(-)のロウリスク群に比べ強力な予防策が講じられます。

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