妊娠・出産・新生児*Dear Mom*
スポンサーリンク

妊娠中の倦怠感

妊娠初期に体のだるさ、倦怠感を感じることはとても多く、すぐに横になったりすることもあると思います。
体がだるい、疲れやすいため思うように家事がこなせない、体が辛くて仕事を休んでしまったりする方もいるようです。

妊娠中に伴う問題のない倦怠感

妊娠中に倦怠感を感じる原因としては、妊娠に伴うホルモンの増加、つわりなどにより食事が思うように摂れないための低栄養状態、また妊娠悪阻による電解質の異常などがあります。
妊娠初期は、妊娠によるプロゲステロンの急激な変化や精神的不安により自律神経の乱れ、妊娠にともなう身心の大きな変化に対して適応していくことによる体や心の疲労などから倦怠感や眠気を感じやすい状態となります。
また、妊娠初期には多量に分泌されるプロゲステロンの作用により眠気を感じるようになります。さらに妊娠中期や妊娠末期になると大きくなったお腹で思うように眠れなかったり、眠りが浅かったりして睡眠不足となり昼間体がだるかったり、倦怠感を感じたりすることもあります。
このように妊娠に伴う生理的な変化による倦怠感のほとんどは問題がなく、特に治療の必要はなく、ゆっくりと休んだり、睡眠を多めにとるなど日常生活の調整で徐々に改善していきます。

倦怠感の症状がみられる疾患

妊娠であてもさまざま病気にかかります。
倦怠感は、多くの疾患の症状としてみられます。ゆっくり休んだりしても体のだるさがとれなかったり、徐々に症状が強くなるようであれば医師や助産師に相談しましょう。

  • 呼吸器感染症:風邪、インフルエンザ、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、結核、肺炎など。
  • 血液疾患:妊娠貧血、再生不良性貧血、急性白血病など。
  • 循環器疾患:高血圧など。
  • 消化器疾患:肝炎(肝炎には主にA・B・C・E型の4種類)、膵炎など。
  • 精神疾患:うつ病、自律神経失調症、睡眠障害など。
  • 内分泌疾患:甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、副腎不全下垂体機能不全など。
  • 腎疾患:腎不全など腎機能の低下など。

妊娠中に倦怠感のケア

妊娠に伴って体がだるい、すぐに横になってしまうなど倦怠感を感じる方はとても多く、無理をせずに休息をとる、昼寝をとるなどしてつらい時期を乗り越えましょう。
体のだるさや疲労感は自分自身しかわからず、ややもすると怠けていると捉えられてしまうこともあります。
まずは、あなた自身の体調の変化をご主人やご家族に話して理解してもらい協力してもらいましょう。
仕事をもっている方は職場の上司などに相談しましょう。
眠気や倦怠感を感じることは体が休みたいと訴えていることを意味します。
妊娠生活は体や心に大きな負担です。
身心を休めて楽しい妊娠となるよう心がけましょう。
ただし、だらだらとした生活にならないよう一日の中でメリハリをつけて規則正しい生活になるよう心がけましょう。

スポンサーリンク