妊娠各期における超音波検査の内容
妊娠における超音波検査は、妊娠の確定、週数の算出、胎児のスクリーニング検査の目的で用いられ、その内容は多岐にわたっています。
妊娠初期におこなわれる超音波検査
妊娠初期でおこなわれる超音波検査は以下のような目的で行われます。
異常妊娠や妊娠週数のチェック
- 子宮内GSの確認(GSの大きさ、位置、数など)
- 胎児(胎芽)の心拍確認
- CRL・BPDの計測
胎児の大奇形のチェック
- 無脳児など
母体の子宮や卵巣などのチェック
- 子宮形態異常
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫の有無など
妊娠中期から末期におこなわれる超音波検査
妊娠中期から妊娠末期におこなわれる超音波検査では以下のような目的で行われます。
胎児発育の評価
- 推定体重の算出(BPD、APTD、TTD、FLなど)
胎児異常のチェック
- 頭部:水頭症、嚢胞性リンパ管腫など
- 胸部:心奇形、不整脈、胸水など
- 腹部:消化管閉塞、腹壁破裂など
- 腎尿路系:腎無形成(ポッター症候群など
- その他:四肢の異常、二分脊椎など
羊水量のチェック
- 羊水インデックス(AFI)計測
胎盤のチェック
- 位置…前置胎盤の診断
臍帯のチェック
- 臍帯の異常のチェックや臍帯巻絡のチャックなど
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